“FIFAクラブワールドカップの経験を得て、変化を見せている選手は誰か”
そんなアンケートを実施したら、安居海渡は上位に入るだろう。FC東京戦でのボール奪取からの得点で一端を見たわけだが、安居の姿勢は、チームメートにも刺激を与えている。
湘南ベルマーレ戦は、4対1で快勝。ほぼセットプレーから得点が生まれた。
やはり、試合後には「流れの中で得点するには?」との質問が挙がり、この問いかけに、石原広教は「この間の(安居)海渡のシュートとか、そういう大胆なプレーは、おそらくこのチームに一番大事なことだと思う。大胆なプレーはやって良いかな」と話した。
各チームが守備に一定の力を見せるJ1リーグの中で得点を決めるならば、大胆で、意外性のあるプレーは必要だ。湘南戦では、先制点、2点目と、とてもシンプルなCKからの得点だったが、2点目の、小森飛絢のJ1初得点にも、CKに繋がるプレーに意外性があった。
荻原拓也は自陣でボールを引き受けると、パスの受け手を探しているように見えた。そこでバックパスを選択せず、スッと前を向くと、迷いなく、縦に長いボールを入れた。小森が反応して抜け出し、並走した金子拓郎にパスを出そうとしてカットされたボールが、左CKとなって、小森の初得点に繋がった。
3点目は、意外性が詰まった決定機だ。石原が振り返る。「あの時間帯、スローインが続いたり、交代が続いたり、とフワフワしていた。それをうまく(松本)泰志が利用して、相手の裏をついてくれた」。
もちろん、その前に、GK西川周作が相手陣内の右奥に狙いを定め、ボールを送った。西川は「(ピッチ内の流れの変化を)雰囲気で感じる」そうだ。どこでロングボールを入れるかは、GK西川からのメッセージである。この3点目は、いくつもの意外性ある狙いが重なった先に、キャプテン関根貴大の魂のヘッドが生まれた。
FC東京戦の、特に後半、自陣に押しこまれ、ローディフェンスが続いた。だが、何のために自陣に呼びこんでいるのか、その先が見えなかった。湘南戦では、ゾーン1でプレーする時間帯もあったが、回避し、攻撃の姿勢が見えたゲームだった。これが、湘南相手だから出来たのか。それとも、マチェイ スコルジャ監督が言う通りにゲーム勘が戻ってきたからなのか。
それは、アビスパ福岡戦で知ることが出来るだろう。4月の対戦は、チームとして、決して悪いタイミングで対戦したわけではない。どちらかと言えば、状態が上がってきた時期にアウェイゲームを迎えた。しかし、結果は0対1で敗戦。福岡戦にはどこか、そういう悔しさ、もどかしさがつきまとう。
ホーム埼スタのアドバンテージを生かして、この連戦を乗りきらなければ。
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J1第21節・湘南戦=ポイント
(有賀久子)

意外性あるプレーが得点を生んだ
“FIFAクラブワールドカップの経験を得て、変化を見せている選手は誰か”
そんなアンケートを実施したら、安居海渡は上位に入るだろう。FC東京戦でのボール奪取からの得点で一端を見たわけだが、安居の姿勢は、チームメートにも刺激を与えている。
湘南ベルマーレ戦は、4対1で快勝。ほぼセットプレーから得点が生まれた。
やはり、試合後には「流れの中で得点するには?」との質問が挙がり、この問いかけに、石原広教は「この間の(安居)海渡のシュートとか、そういう大胆なプレーは、おそらくこのチームに一番大事なことだと思う。大胆なプレーはやって良いかな」と話した。
各チームが守備に一定の力を見せるJ1リーグの中で得点を決めるならば、大胆で、意外性のあるプレーは必要だ。湘南戦では、先制点、2点目と、とてもシンプルなCKからの得点だったが、2点目の、小森飛絢のJ1初得点にも、CKに繋がるプレーに意外性があった。
荻原拓也は自陣でボールを引き受けると、パスの受け手を探しているように見えた。そこでバックパスを選択せず、スッと前を向くと、迷いなく、縦に長いボールを入れた。小森が反応して抜け出し、並走した金子拓郎にパスを出そうとしてカットされたボールが、左CKとなって、小森の初得点に繋がった。
3点目は、意外性が詰まった決定機だ。石原が振り返る。「あの時間帯、スローインが続いたり、交代が続いたり、とフワフワしていた。それをうまく(松本)泰志が利用して、相手の裏をついてくれた」。
もちろん、その前に、GK西川周作が相手陣内の右奥に狙いを定め、ボールを送った。西川は「(ピッチ内の流れの変化を)雰囲気で感じる」そうだ。どこでロングボールを入れるかは、GK西川からのメッセージである。この3点目は、いくつもの意外性ある狙いが重なった先に、キャプテン関根貴大の魂のヘッドが生まれた。
FC東京戦の、特に後半、自陣に押しこまれ、ローディフェンスが続いた。だが、何のために自陣に呼びこんでいるのか、その先が見えなかった。湘南戦では、ゾーン1でプレーする時間帯もあったが、回避し、攻撃の姿勢が見えたゲームだった。これが、湘南相手だから出来たのか。それとも、マチェイ スコルジャ監督が言う通りにゲーム勘が戻ってきたからなのか。
それは、アビスパ福岡戦で知ることが出来るだろう。4月の対戦は、チームとして、決して悪いタイミングで対戦したわけではない。どちらかと言えば、状態が上がってきた時期にアウェイゲームを迎えた。しかし、結果は0対1で敗戦。福岡戦にはどこか、そういう悔しさ、もどかしさがつきまとう。
ホーム埼スタのアドバンテージを生かして、この連戦を乗りきらなければ。
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