湘南ベルマーレ戦を翌日に控えた『今節のみどころ』の記事の中で、予想スタメンに長沼洋一(左サイドバック)、松本泰志(ボランチ)と挙げた。意図は、京都戦で不足した、守備から攻撃の切り替えと、サヴィオやチアゴを孤立させないよう、ゴールを奪いに行くための構築として、2人がサイドバックとボランチで必要であると感じたからだ。
沖縄・金武町キャンプを通じて、ク?スタフソンを生かしきれていないのが懸念材料にあった。サミュエルを生かすなれば、渡邊凌磨と組ませたい。として、京都戦の予想スタメンで、ボランチをこの2人にしていた。しかしながら、その試合で凌磨は負傷交代となり、湘南戦はベンチにも入らなかった。
まずは、いかに相手陣内の深い位置に侵入できるかを優先させるとなると、裏抜けにも定評のある松本を1列下げることを考えた。実際、後半の頭から原口元気を投入することで、安居海渡の相棒がク?スタフソン→松本へと変更されたのだが、1点を返した62分のゴールシーンに松本効果が顕著に表れた。
関根貴大が裏抜けする松本にピンポイントでグラウンダーのパスを送り、相手陣内の深い位置で折り返したところ、ニアで原口元気がスルーし、チアゴ サンタナがしっかりとシュートを決めた。
松本が「浦和の過去の試合を見ていて、あのマイナスのところ、みんなが詰めているというのは、僕個人として見ていた部分もあったので、うまくいって良かった」と振り返ったように、選手の特長、傾向が頭に入っていた。
松本は、サンフレッチェ広島で、マンツーマンディフェンスを実行し続けた。マチェイ スコルジャ監督はゾーンディフェンスを好み、キャンプでは、松本自身が、“考える”シーンが多々見られた。新天地でのプレーに苦しんだ印象さえある。
それでもトップ下というポジションで、開幕から3試合連続の先発出場。京都戦でも湘南戦でも、ピッチ内がうまくいかなければ、少し後ろに関与するなど工夫して、状況の打開に努めていた。そして、何よりも闘える。後半から入ってきた原口元気が放つ強い意志とプレーに呼応するように、ギアを変えられる選手だ。
湘南戦をスタンドから見守っていた渡邊凌磨が、次の柏レイソル戦に間に合うかどうかは分からないが、今こそ、松本には、リーダーシップを発揮してもらいたい。十分にゲームコントロールにおけるリーダー格になれる存在なのだから。
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(有賀久子)
松本泰志が見せた変化と見たい泰志の姿
湘南ベルマーレ戦を翌日に控えた『今節のみどころ』の記事の中で、予想スタメンに長沼洋一(左サイドバック)、松本泰志(ボランチ)と挙げた。意図は、京都戦で不足した、守備から攻撃の切り替えと、サヴィオやチアゴを孤立させないよう、ゴールを奪いに行くための構築として、2人がサイドバックとボランチで必要であると感じたからだ。
沖縄・金武町キャンプを通じて、ク?スタフソンを生かしきれていないのが懸念材料にあった。サミュエルを生かすなれば、渡邊凌磨と組ませたい。として、京都戦の予想スタメンで、ボランチをこの2人にしていた。しかしながら、その試合で凌磨は負傷交代となり、湘南戦はベンチにも入らなかった。
まずは、いかに相手陣内の深い位置に侵入できるかを優先させるとなると、裏抜けにも定評のある松本を1列下げることを考えた。実際、後半の頭から原口元気を投入することで、安居海渡の相棒がク?スタフソン→松本へと変更されたのだが、1点を返した62分のゴールシーンに松本効果が顕著に表れた。
関根貴大が裏抜けする松本にピンポイントでグラウンダーのパスを送り、相手陣内の深い位置で折り返したところ、ニアで原口元気がスルーし、チアゴ サンタナがしっかりとシュートを決めた。
松本が「浦和の過去の試合を見ていて、あのマイナスのところ、みんなが詰めているというのは、僕個人として見ていた部分もあったので、うまくいって良かった」と振り返ったように、選手の特長、傾向が頭に入っていた。
松本は、サンフレッチェ広島で、マンツーマンディフェンスを実行し続けた。マチェイ スコルジャ監督はゾーンディフェンスを好み、キャンプでは、松本自身が、“考える”シーンが多々見られた。新天地でのプレーに苦しんだ印象さえある。
それでもトップ下というポジションで、開幕から3試合連続の先発出場。京都戦でも湘南戦でも、ピッチ内がうまくいかなければ、少し後ろに関与するなど工夫して、状況の打開に努めていた。そして、何よりも闘える。後半から入ってきた原口元気が放つ強い意志とプレーに呼応するように、ギアを変えられる選手だ。
湘南戦をスタンドから見守っていた渡邊凌磨が、次の柏レイソル戦に間に合うかどうかは分からないが、今こそ、松本には、リーダーシップを発揮してもらいたい。十分にゲームコントロールにおけるリーダー格になれる存在なのだから。
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2025/05/13
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