(佐藤亮太)

悩み、考え、助け合いながら、チームは進む

三菱重工浦和レッズレディース(以下・浦和)は27日、ホーム・浦和駒場スタジアムでWEリーグカップ第2節・アルビレックス新潟レディース(以下・新潟)戦に臨んだ。

《スタメン》
GK山?琳
DF遠藤優・?橋美紀・上野紗稀・佐々木繭
MF塩越柚歩・柴田華絵・猶本光
FW清家貴子・菅澤優衣香・安藤梢

7分、新潟FW田中聖愛が奪ってからドリブルで運び、ゴール前に走りこんだMF山谷瑠香にパス。これが決まって1-0となる。

11分、ゴール前中央で猶本光が右サイドからペナルティエリア内に進入した清家貴子にわたり、清家がシュートを放つ。最後は安藤梢が押し込み同点とした。

さらに20分、清家のクロスを菅澤優衣香が頭で決め、逆転を果たす。

32分、MF猶本がミドルシュート。34分には左サイドで佐々木繭を起点にチャンスを作った。

後半、浦和はDF?橋美紀に代わってDF河合野乃子を投入する。

その河合が48分、コーナーキックから右足で合わせたシュートを見せた。

浦和は57分、清家がシュートも枠外。

互いに決め手なく、時間が過ぎた。

67分、佐々木のロングフィードから安藤、猶本、塩越とつなぎ、最後は菅澤が相手DFをかわしながらシュート。これが決まり3−1に。

まだ終わらない。82分には右サイドから突破した清家がゴール中央に横切るようにパス。これを猶本が押し込み4点目。試合を決めた。

菅澤2得点、FW清家の3アシストで4−1の逆転勝ち。今季初勝利を挙げた。

たちあがりにカウンターから新潟に思わぬゴールを奪われた。このままずるずるいくのかと思いきや、すぐに同点し逆転。前節の大宮V戦にくらべ、落ち着いて試合を見ることができた。

連携はまだまだとはいえ、ポジションの入れ替わり、距離感の良さなどここ数年、培ってきたものをべースに主にサイドからの厚みのある攻撃など、新たな形のようなものがやや見えてきた。

相手あってのことだが、大宮V戦から何が修正されたのか?

「中盤の私の位置が空いていたらどんどん使っていこうと伝えた。そこでうまくボールが入って、猶本選手、塩越選手のところでタメができたり、前にむけたり、いいリズムが生まれた」(柴田)

「今週はセンターバックでプレーしそうな選手と話しながら、相手FWに強くいこうと話した。道上選手、田中選手をつぶしにいくことで、柴田選手と挟んで、守ることができた。」(上野)

「クサビのパスがセンターバックから入るようになり、猶本選手、塩越選手が前を向いてプレーできる回数が増えた」(佐々木)

「前線からの守備について、大宮V戦はFWがひとりだったので後ろの選手が引いてしまった。今週は前にかけていこうという練習をした。その成果が出せた。積極的にプレスをかけることができた」(安藤)

前線からのプレス。相手FWへのプレッシャー。そして中盤のスペースの使い方など練習と練習後の話し合いで調整し、具現化した。

そのご褒美ではないが、点差を生かして後半からDF河合、MF丹野凛々香、MF角田楓佳ら若手選手を次々と投入。

先輩たちの、あるいはベンチからの声に励まされながら、気を奮い立たせ、プレーを全う。
楠瀬監督としては満点に近い試合だったはずだ。

新しいサッカーにみんなで悩み考えながら、そして助け合いながら、チームは進もうとしている。

レッズレディースは良いチームだなと改めて感じる新潟戦だった。


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レディース試合レポート|WEリーグカップグループステージ第2節・アルビレックス新潟レディース戦=ポイント|レッズプレス!!

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WEリーグカップグループステージ第2節・アルビレックス新潟レディース戦=ポイント

(佐藤亮太)

悩み、考え、助け合いながら、チームは進む

三菱重工浦和レッズレディース(以下・浦和)は27日、ホーム・浦和駒場スタジアムでWEリーグカップ第2節・アルビレックス新潟レディース(以下・新潟)戦に臨んだ。

《スタメン》
GK山?琳
DF遠藤優・?橋美紀・上野紗稀・佐々木繭
MF塩越柚歩・柴田華絵・猶本光
FW清家貴子・菅澤優衣香・安藤梢

7分、新潟FW田中聖愛が奪ってからドリブルで運び、ゴール前に走りこんだMF山谷瑠香にパス。これが決まって1-0となる。

11分、ゴール前中央で猶本光が右サイドからペナルティエリア内に進入した清家貴子にわたり、清家がシュートを放つ。最後は安藤梢が押し込み同点とした。

さらに20分、清家のクロスを菅澤優衣香が頭で決め、逆転を果たす。

32分、MF猶本がミドルシュート。34分には左サイドで佐々木繭を起点にチャンスを作った。

後半、浦和はDF?橋美紀に代わってDF河合野乃子を投入する。

その河合が48分、コーナーキックから右足で合わせたシュートを見せた。

浦和は57分、清家がシュートも枠外。

互いに決め手なく、時間が過ぎた。

67分、佐々木のロングフィードから安藤、猶本、塩越とつなぎ、最後は菅澤が相手DFをかわしながらシュート。これが決まり3−1に。

まだ終わらない。82分には右サイドから突破した清家がゴール中央に横切るようにパス。これを猶本が押し込み4点目。試合を決めた。

菅澤2得点、FW清家の3アシストで4−1の逆転勝ち。今季初勝利を挙げた。

たちあがりにカウンターから新潟に思わぬゴールを奪われた。このままずるずるいくのかと思いきや、すぐに同点し逆転。前節の大宮V戦にくらべ、落ち着いて試合を見ることができた。

連携はまだまだとはいえ、ポジションの入れ替わり、距離感の良さなどここ数年、培ってきたものをべースに主にサイドからの厚みのある攻撃など、新たな形のようなものがやや見えてきた。

相手あってのことだが、大宮V戦から何が修正されたのか?

「中盤の私の位置が空いていたらどんどん使っていこうと伝えた。そこでうまくボールが入って、猶本選手、塩越選手のところでタメができたり、前にむけたり、いいリズムが生まれた」(柴田)

「今週はセンターバックでプレーしそうな選手と話しながら、相手FWに強くいこうと話した。道上選手、田中選手をつぶしにいくことで、柴田選手と挟んで、守ることができた。」(上野)

「クサビのパスがセンターバックから入るようになり、猶本選手、塩越選手が前を向いてプレーできる回数が増えた」(佐々木)

「前線からの守備について、大宮V戦はFWがひとりだったので後ろの選手が引いてしまった。今週は前にかけていこうという練習をした。その成果が出せた。積極的にプレスをかけることができた」(安藤)

前線からのプレス。相手FWへのプレッシャー。そして中盤のスペースの使い方など練習と練習後の話し合いで調整し、具現化した。

そのご褒美ではないが、点差を生かして後半からDF河合、MF丹野凛々香、MF角田楓佳ら若手選手を次々と投入。

先輩たちの、あるいはベンチからの声に励まされながら、気を奮い立たせ、プレーを全う。
楠瀬監督としては満点に近い試合だったはずだ。

新しいサッカーにみんなで悩み考えながら、そして助け合いながら、チームは進もうとしている。

レッズレディースは良いチームだなと改めて感じる新潟戦だった。


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