(有賀久子)



不完全燃焼の名古屋戦

不完全燃焼という言葉が、最も名古屋戦の内容を表している。チームとしても、個人としても。90分間のゲームコントロールとしては、5連戦の3戦目で、心身ともに一番消耗した試合になった。
まず、マチェイ スコルジャ監督の会見での言葉にある通り、名古屋戦は、7名の選手をスタメンで入れ替えた。「強制的なものでした」と発言。怪我予防と、今節を託す選手たちへの信頼もある。しかしながら、連戦という限られたトレーニングで準備しなければならない環境下など、会見の中でもどかしい思いを口にした。

名古屋戦の先発メンバーは、相当の覚悟をもってピッチに立っていた。

チームの勝利が前提にあるのはもちろんのこと、自身のチャンスだ。チャンスと勝利が合致すれば最高だが、今節はそうではなかった。7名の中でも、特に原口元気、井上黎生人の2人はその想いがより強かったが、残念ながら、本来の姿を見せられずに終わった。

その他の選手にしても、不完全燃焼というワードがしっくり来る試合だろう。おそらく今頃、思い思いに映像を見返しているはずだが、今シーズンのチームならば、この課題を乗り越えられるはずだ。前半は、選手のすべきことが定まっていなかった。

ロングボール、しかも対角のパスを多用する名古屋への対応で、時間が追うごとに迷いが生じていた。サミュエル ク?スタフソンがボールをさばく機会も少なく、わずかに巡ってきた場面でも、受け手が準備が整っていないとコントロールミスが起こる。そこで流れが止まる。90分間の中で、流れの強さを感じられたのは、後半の得点が決まるまでの5、6分間だろう。

次の対戦相手、セレッソ大阪戦にも似た感覚が試合に残った。あの時も、安居海渡がプレスに行く強度について「誰かが行った時に、誰かが付いてくるとか。その守備に対しての連動性を持ってやらないと、単発、単発で行ったら、それをかわされるし、そういうところが出ないように、どういう風にみんなで行くかとか、行かないんだったら、ちゃんと守って、という時間帯も必要だと思う。そういうのも声を掛けあってやっていけたら」と試合を振り返っていた。

チームは試合後、すぐさま移動し、さいたまに戻った。きょうはオフだ。移動を済ましているため、丸1日、休養にあてることが出来る。あすからの2日間で、3月のC大阪戦で覚えた違和感、そして名古屋戦での修正点、またメンバーは変わるだろうが、チームの共通認識として、今いちど、喋って喋って、解決に繋げたい。


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J1第18節・名古屋戦=ポイント

(有賀久子)



不完全燃焼の名古屋戦

不完全燃焼という言葉が、最も名古屋戦の内容を表している。チームとしても、個人としても。90分間のゲームコントロールとしては、5連戦の3戦目で、心身ともに一番消耗した試合になった。
まず、マチェイ スコルジャ監督の会見での言葉にある通り、名古屋戦は、7名の選手をスタメンで入れ替えた。「強制的なものでした」と発言。怪我予防と、今節を託す選手たちへの信頼もある。しかしながら、連戦という限られたトレーニングで準備しなければならない環境下など、会見の中でもどかしい思いを口にした。

名古屋戦の先発メンバーは、相当の覚悟をもってピッチに立っていた。

チームの勝利が前提にあるのはもちろんのこと、自身のチャンスだ。チャンスと勝利が合致すれば最高だが、今節はそうではなかった。7名の中でも、特に原口元気、井上黎生人の2人はその想いがより強かったが、残念ながら、本来の姿を見せられずに終わった。

その他の選手にしても、不完全燃焼というワードがしっくり来る試合だろう。おそらく今頃、思い思いに映像を見返しているはずだが、今シーズンのチームならば、この課題を乗り越えられるはずだ。前半は、選手のすべきことが定まっていなかった。

ロングボール、しかも対角のパスを多用する名古屋への対応で、時間が追うごとに迷いが生じていた。サミュエル ク?スタフソンがボールをさばく機会も少なく、わずかに巡ってきた場面でも、受け手が準備が整っていないとコントロールミスが起こる。そこで流れが止まる。90分間の中で、流れの強さを感じられたのは、後半の得点が決まるまでの5、6分間だろう。

次の対戦相手、セレッソ大阪戦にも似た感覚が試合に残った。あの時も、安居海渡がプレスに行く強度について「誰かが行った時に、誰かが付いてくるとか。その守備に対しての連動性を持ってやらないと、単発、単発で行ったら、それをかわされるし、そういうところが出ないように、どういう風にみんなで行くかとか、行かないんだったら、ちゃんと守って、という時間帯も必要だと思う。そういうのも声を掛けあってやっていけたら」と試合を振り返っていた。

チームは試合後、すぐさま移動し、さいたまに戻った。きょうはオフだ。移動を済ましているため、丸1日、休養にあてることが出来る。あすからの2日間で、3月のC大阪戦で覚えた違和感、そして名古屋戦での修正点、またメンバーは変わるだろうが、チームの共通認識として、今いちど、喋って喋って、解決に繋げたい。


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