back
試合レポート|J1第11節・横浜FM戦=ポイント|レッズプレス!!
top
J1第11節・横浜FM戦=ポイント
(有賀久子)

90分間見せ続けた冷静さ より強固なワンチームへ
監督解任に動いた横浜F・マリノス相手に、3対1で勝利。他より試合数は多いが、3連勝で勝ち点を19に伸ばし、4位に浮上。それでもマチェイ スコルシ?ャ監督が「あまりにも簡単にチャンスを作られてしまった」と振り返るように、第11節は、試合を圧倒したわけではなく、相手の攻守におけるミスにも助けられる形で、確実にリードを広げ、勝利に繋げた。勝因は、2点と考える。
1つは、浦和が決めた3得点とも、浦和の集中力が高く、相手のスキを見逃さなかったことだ。この日のシュート数は、8本ずつ。それでも浦和は3点をあげ、横浜は1点のみ。90分間を通して、局面での冷静さ、想像力の差と言えるだろう。
先制点のマテウス サウ?ィオの直接FKの場面は、あまりにもサイドを開けすぎた。2点目は、横浜のスローインの出し手が甘かった。受け手の球ぎわの技術的なミスはあったが、決して慌てる時間帯ではなく、出しどころは、他にも選択肢があった。3点目は、ボールホルダーに対してのプレッシャーが甘かった。
一方、浦和は、先制点では壁の工夫や1人1人の役割、何よりサヴィオのキックの精度によるものが大きいし、2点目は、スローインの受け手に対して、全力でプレッシャーをかけた渡邊凌磨の走力がもたらした得点だ。3点目は、こぼれ球に対して相手よりも先に触った松本泰志の鋭さと、縦に仕掛けて良質のクロスボールを入れた原口元気のアシスト、しっかりと捉えたダニーロ ボザのヘディングシュートがお見事だった。
もう1つの勝因は、交代枠を全て生かしたベンチワーク。出力を上げたいポジションにフレッシュな選手を置いた。段々と後方に重さが出てきた後半、59分に失点し、1点差に迫られた。64分の最初の交代でも押し返すことが出来ずにいた中で、関根貴大を入れて落ち着かせ、83分の二田理央の投入で、前に仕掛ける起点を作り、全体を押し上げられた。
こうして内容としては満足いかなくとも、要所をおさえた浦和は、3対1と複数得点で3連勝に繋げた。チーム力は着実に高まっている。あとは、メンバー外のコンディションやモチベーションを高め、より強固なワンチームにしたい。
・・・・・・
★
ログイン・会員登録はコチラからすべての記事をご覧いただくには、会員登録が必要です。
※既に会員登録済みの場合、ログインを行うことで閲覧可能となります。