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試合レポート|ルヴァンカップ準々決勝第2戦・C大阪戦=ポイント|レッズプレス!!
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ルヴァンカップ準々決勝第2戦・C大阪戦=ポイント
「ポイント」では、番記者が勝敗の分かれ目などを振り返ります。
奮起のハーフタイムコメント
2−2のスコア。アウェイゴールで浦和が敗戦。前回優勝チームがベスト8で姿を消した。ただ勝敗は別にきょうの試合は、シーズンを通してみるならば、次につながる試合だった。
前半を通して、決して悪い出来ではなかった。ただ、セットプレーでの2失点は痛かった。10分、セレッソ1本目のコーナーキック。186センチのFW山村和也が頭でそらしたところに、飛び込んできたDFヨニッチに決められ失点。44分にはDF丸橋祐介に直接フリーキックを決められた。
あまりにもあっさりとした2失点だった。
そして、後半の猛攻。その秘密は記者に配られたハーフタイムコメントにある。
堀孝史監督「あきらめたら終わる。絶対、切らさず、戦おう」。‘
まるで漫画スラムダンクの安西先生のようなコメント。これが伝わったのか、後半はまさにこの通りの45分間となった。矢島慎也に代え、武藤雄樹。その武藤が48分、右サイドから入れた平川忠亮のクロスに頭で合わせて、1点を返す。そして71分。目には目を。セットプレーにはセットプレーと、代わったばかりの高木俊幸が入れたコーナーキックを、興梠慎三が頭を合わせて、2−2の同点。武藤といい、高木といい、堀采配がピタリと的中した。
しかし、ここで押し切れないのが、いまの浦和の力。相手を追い込むには追い込んだが、やはり前半の2失点が重かった。
ネガティブなものばかりではなかった。橋岡大樹が先発出場し、ボランチに入った長澤和輝がまずまずの出来。昨季のジェフ千葉時代のようにもっと図々しく、ある意味、好き勝手にプレーして欲しかったが、見込みは立った。
そして6月21日に行われた天皇杯2回戦のロアッソ熊本戦以来の先発出場した平川忠亮の活躍。"いぶし銀”という言葉はそぐわない、光り輝くアシストを見せた。
「若い選手にもプレッシャーになってほしい。きっちりと戦っていく、練習のなかから戦っていく、そうした刺激を与えたい」
38歳とは思えない意気軒高ぶり。こうした選手がいるとチームは引き締まる。
いわゆる「安い失点」は見られなくなった。しかし、そのぶん、セットプレーできれいに決められてしまう、迂闊さが見え隠れした。内容がそれほど悪くなかっただけに、惜しい試合だった。
9月はリーグ戦と並行し、ACL、天皇杯がある。負けてしまえば、終焉となる大事な月だ。きょうの悔しさ、至らなさを課題として生かして、次に進みたい。
(佐藤亮太)
[記事リンク]2017年シーズン浦和レッズ試合情報まとめ
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