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試合レポート|J1第9節・大宮戦=ポイント|レッズプレス!!
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J1第9節・大宮戦=ポイント
「ポイント」では、番記者が勝敗の分かれ目などを振り返ります。
大宮がただひとつまさっていたもの
だからダービーは分からない。その一言に尽きる。2013年4月20日第7節(アウェイ・0−1)以来のダービーの敗戦だ。
順位。陣容。試合中の支配率。決定機の回数。どれを挙げても浦和が上回っていた。しかし、大宮がただひとつ勝っていたものは勝利への気迫。
「ダービーということで大宮の気持ちを感じた」(李忠成)
「相手に気持ちをもっていかれた」(関根貴大)
この形のない、曖昧模糊としたものに浦和は結果、屈してしまった。その気迫なるものが、あの失点シーンを生んでしまったのかもしれない。
興梠慎三のパスが、何を間違ったのか、マークについていたDF河本裕之のもとへ。ピッチに一瞬生まれたエアポケット。ここを見事に突かれてしまった。河本からFW江坂任へ。そして右サイドのMF茨田陽生にわたって、失点。急激に戻ってきた浦和DF陣がブラインドになったようにも見える。いずれにしろ、不運な失点。
さらに、攻撃でも運がなかった。終盤に槙野智章が前線に入って、4トップ。森脇良太が上がってクロスを上げ、ラファエルシルバが打っても面白いようにゴールが決まらず。枠さえも捉えなかったから、不思議、不思議。
大宮の執念がはね返したのか。そう思えるほど。後半開始前、サポーターが掲げた「気迫で大宮をぶっ潰せ!!」の横断幕が皮肉にも言い当ててしまった。
浦和イレブンに気迫がなかったわけではない。
84分の決定機を外し、「実力不足」と駒井善成は唇をかみしめ、「難しい試合で負けてしまったが、全力でやった結果。負けてもマイナスではない」と西川周作は前を向き、胸を張った。
柏木陽介、遠藤航のケガの具合は気になるが、次節の鹿島戦はきょうの大宮以上の気迫を見せてくれることに期待したい。
(佐藤亮太)
[記事リンク]2017年シーズン浦和レッズ試合情報まとめ
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