5月17日(土)、2024-25 SOMPO WEリーグは第22節を迎えた。優勝争いは、首位:日テレ・東京ヴェルディベレーザ、2位:INAC神戸レオネッサ、そして3位の三菱重工浦和レッズレディースと、最終節まで三つ巴のまま、各会場、同時刻の14時3分にキックオフの笛が鳴った。
雨降る、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場。
最終節は埼玉ダービー、2連勝中のちふれASエルフェン埼玉との対戦。他の2クラブとは勝ち点3差で3位のレッズレディースは、大量得点で勝利あるのみ。上位が負けて、かつ得失点差で上回らなくては3連覇の道はなかった。
だが、キックオフ直後から、相手に主導権を渡してしまう。シュートチャンス、セットプレーの機会を次々に与え、自陣でのプレーが続いた。4分、石川璃音が、最終ラインからドリブルで、少し前に運んだ。勝たなければいけない試合で見せる停滞ムードを変えようとした、仲間を鼓舞するプレー選択に感じた。徐々にレッズレディースは落ち着きを取り戻し、自分たちの時間帯になっていく。
試合後、堀孝史監督から明確な狙いを聞くことが出来なかったが、きょうは、細かなパス交換からのサイド攻撃が効いていた。角田楓佳や伊藤美紀、塩越柚歩が比較的近い位置でプレーし、右の櫻井、左の丹野凜々香を生かした。遠藤優、栗島朱里の両サイドバックの安定感もチームを支えた。また、きょうは高橋はなが起点となり、もう一度、高橋のもとにパスが戻ってくるシーンもあって、ここ数試合に比べて、ボールはよく回っていた。
だが、ゴールは遠い。シュートは、ことごとく枠を外れた。一方、エルフェンは、鋭さのあるカウンター攻撃を見せ続けた。不用意にネガティブトランジションを起こさないことだけが、今節の注意点であった。
前半終わって、0対0。他会場では、ベレーザが前半だけで2対0とリードしていた。
後半は、左から右へ、レッズレディースサポーターに向かって攻めていく。応援の声も一層大きくなった。前半同様、レッズレディースは、サイド攻撃を中心に展開する。59分、右からのクロスボールに、ファーサイドで、高橋はなが合わせた。この時、エルフェンのGK浅野菜摘と交錯し、負傷交代。62分、GK小野未織がピッチに立った。レッズレディースは、同じタイミングで、櫻井を下げ、?橋佑奈を投入。
試合が動いたのは、その直後だった。63分、塩越が右の佑奈へ繋ぎ、縦パス。これを高橋がスルーし、しっかりとパス&ゴーで追い越していた塩越が、ボックス内で受ける。これは相手DFに阻まれるも、こぼれ球に合わせたのは、佑奈だった。ダイレクトで合わせたボールが、相手GKのニアサイドに入り、これをGKがファンブルし、ゴールネットに吸いこまれた。
レッズレディースが?橋佑奈のWEリーグ初得点で先制に成功。さらに66分には、右で佑奈がボールを受け、アンダーラップを見せた遠藤に預ける。ダイレクトでマイナス気味にパスを送り、塩越がシュート。これが高橋はなに当たって軌道が変化。GKの反応の逆をついた。2対0。
他会場では、ベレーザが66分に3点目を決め、3連覇は大きく遠のいていたが、最後こそ、自分たちらしく笑顔で終わりたいという選手たちの思いは強かった。この試合に勝って、熊谷に集まったサポーターたちと、そして勝利という朗報を待つサポーターたちと喜びを分かち合うことのみだった。
74分、塩越、丹野が下がり、平川陽菜、藤?智子がピッチへ。82分、クロスボールを許し、中で潰れた奥の、ファーサイドで合わされ、1点を返された。ベンチは84分、後藤若葉と伊藤が下がり、岡村來佳と高塚映奈がピッチへ。
90分、藤?が、高橋はなのラストパスに抜け出し、GKと1対1。しっかりと狙い通りのシュートを放ち、3対1とリードを広げた。
アディショナルタイムは6分。あとは、どのように試合を締めるか。だが、リードを広げた直後だった。90+1分、左からのクロスに中央で合わされ、こぼれ球をエルフェンの中心選手・吉田莉胡に押しこまれ、再び1点差に。さらにロングボールでDFの裏を狙われ、90+3分、与えた左CKから、ファーサイドでフリーでヘディングシュートを許す。これをGK池田咲紀子が弾くも、こぼれ球を拾われ、シュート。終盤に失点を重ね、レッズレディースは、3対3と追いつかれてしまった。
その後もエルフェンの攻撃に手を焼きながら、なかなか前進することが出来ず。主審を務めた山下良美主審が試合終了のホイッスルを鳴らし、試合終了。勝たなければならないWEリーグ最終節、レッズレディースは3対3の引き分けという結果に終わった。
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(有賀久子)
レッズレディース、終盤に崩れ……無念の3対3 引き分け 3連覇ならず
5月17日(土)、2024-25 SOMPO WEリーグは第22節を迎えた。優勝争いは、首位:日テレ・東京ヴェルディベレーザ、2位:INAC神戸レオネッサ、そして3位の三菱重工浦和レッズレディースと、最終節まで三つ巴のまま、各会場、同時刻の14時3分にキックオフの笛が鳴った。
雨降る、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場。
最終節は埼玉ダービー、2連勝中のちふれASエルフェン埼玉との対戦。他の2クラブとは勝ち点3差で3位のレッズレディースは、大量得点で勝利あるのみ。上位が負けて、かつ得失点差で上回らなくては3連覇の道はなかった。
だが、キックオフ直後から、相手に主導権を渡してしまう。シュートチャンス、セットプレーの機会を次々に与え、自陣でのプレーが続いた。4分、石川璃音が、最終ラインからドリブルで、少し前に運んだ。勝たなければいけない試合で見せる停滞ムードを変えようとした、仲間を鼓舞するプレー選択に感じた。徐々にレッズレディースは落ち着きを取り戻し、自分たちの時間帯になっていく。
試合後、堀孝史監督から明確な狙いを聞くことが出来なかったが、きょうは、細かなパス交換からのサイド攻撃が効いていた。角田楓佳や伊藤美紀、塩越柚歩が比較的近い位置でプレーし、右の櫻井、左の丹野凜々香を生かした。遠藤優、栗島朱里の両サイドバックの安定感もチームを支えた。また、きょうは高橋はなが起点となり、もう一度、高橋のもとにパスが戻ってくるシーンもあって、ここ数試合に比べて、ボールはよく回っていた。
だが、ゴールは遠い。シュートは、ことごとく枠を外れた。一方、エルフェンは、鋭さのあるカウンター攻撃を見せ続けた。不用意にネガティブトランジションを起こさないことだけが、今節の注意点であった。
前半終わって、0対0。他会場では、ベレーザが前半だけで2対0とリードしていた。
後半は、左から右へ、レッズレディースサポーターに向かって攻めていく。応援の声も一層大きくなった。前半同様、レッズレディースは、サイド攻撃を中心に展開する。59分、右からのクロスボールに、ファーサイドで、高橋はなが合わせた。この時、エルフェンのGK浅野菜摘と交錯し、負傷交代。62分、GK小野未織がピッチに立った。レッズレディースは、同じタイミングで、櫻井を下げ、?橋佑奈を投入。
試合が動いたのは、その直後だった。63分、塩越が右の佑奈へ繋ぎ、縦パス。これを高橋がスルーし、しっかりとパス&ゴーで追い越していた塩越が、ボックス内で受ける。これは相手DFに阻まれるも、こぼれ球に合わせたのは、佑奈だった。ダイレクトで合わせたボールが、相手GKのニアサイドに入り、これをGKがファンブルし、ゴールネットに吸いこまれた。
レッズレディースが?橋佑奈のWEリーグ初得点で先制に成功。さらに66分には、右で佑奈がボールを受け、アンダーラップを見せた遠藤に預ける。ダイレクトでマイナス気味にパスを送り、塩越がシュート。これが高橋はなに当たって軌道が変化。GKの反応の逆をついた。2対0。
他会場では、ベレーザが66分に3点目を決め、3連覇は大きく遠のいていたが、最後こそ、自分たちらしく笑顔で終わりたいという選手たちの思いは強かった。この試合に勝って、熊谷に集まったサポーターたちと、そして勝利という朗報を待つサポーターたちと喜びを分かち合うことのみだった。
74分、塩越、丹野が下がり、平川陽菜、藤?智子がピッチへ。82分、クロスボールを許し、中で潰れた奥の、ファーサイドで合わされ、1点を返された。ベンチは84分、後藤若葉と伊藤が下がり、岡村來佳と高塚映奈がピッチへ。
90分、藤?が、高橋はなのラストパスに抜け出し、GKと1対1。しっかりと狙い通りのシュートを放ち、3対1とリードを広げた。
アディショナルタイムは6分。あとは、どのように試合を締めるか。だが、リードを広げた直後だった。90+1分、左からのクロスに中央で合わされ、こぼれ球をエルフェンの中心選手・吉田莉胡に押しこまれ、再び1点差に。さらにロングボールでDFの裏を狙われ、90+3分、与えた左CKから、ファーサイドでフリーでヘディングシュートを許す。これをGK池田咲紀子が弾くも、こぼれ球を拾われ、シュート。終盤に失点を重ね、レッズレディースは、3対3と追いつかれてしまった。
その後もエルフェンの攻撃に手を焼きながら、なかなか前進することが出来ず。主審を務めた山下良美主審が試合終了のホイッスルを鳴らし、試合終了。勝たなければならないWEリーグ最終節、レッズレディースは3対3の引き分けという結果に終わった。
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