浦和の意地を見せられず。来季ACL出場の可能性ついえる

首位を走る鹿島アントラーズに挑んだ浦和レッズ。

鹿島にとっては、リーグタイトルを狙う上で落とせない試合であり、浦和にとっては残り試合に全勝することで、来シーズンのAFCチャンピオンズリーグ出場圏獲得(3位以内)への望みをつなぐ大事な一戦だった。

スタメンには、GKに西川周作。最終ラインは右から遠藤航、マウリシオ、阿部勇樹、槙野智章。アンカーに青木拓矢が入り、中盤には武藤雄樹、柏木陽介、長澤和輝、ラファエル・シルバ。1トップに興梠慎三が構えた。

立ち上がりから両者はハイプレスをかけ合い、それぞれが相手の自由を奪っていく。ファーストシュートは浦和だった。5分、遠藤のクロスを興梠が頭で合わせるがこれはクロスバーを越える。

鹿島は9分、FKから遠藤康が直接ニアを狙うが、これはポストに助けられた。その後も局地戦で後手に回った浦和は、ペナルティエリア付近まで運ばれピンチを迎えることも多かった。西川が防ぐ場面が増えていた。

浦和は鹿島の裏を狙っていくが、味方との呼吸合わずチャンスを作れない。その中、45分にペナルティ内に進入したラファエル・シルバがゴールを狙うも、クリアされてしまった。

ハーフタイムを挟み、攻勢に出たい浦和。ただ、展開は変わらない。52分に強烈なミドルシュートを打たれるも、これを西川がブロック。

その後、守備から粘り強く戦うことで徐々にリズムを取り戻し、サイドを起点に攻撃のスイッチを入れていくがクオリティーを欠いた。

74分、青木が負傷すると指揮官はズラタン・リュビヤンキッチを投入し1トップに、興梠をインテリオール、長澤をアンカーに配置するが、先制点は鹿島がモノにする。80分、右サイドからの長いクロスを大外から走り込んできたレアンドロに決められて失点。

ここで柏木に代え高木俊幸を入れ、88分には武藤に代え森脇良太を投入して反撃体制を整えたが、最後まで相手のゴールを破れずゲームセット。浦和は今シーズの公式戦で鹿島に4連敗を屈する結果となり、意地を見せられずに終わった。

きょうのポイントに挙げたいのは、チャンスを作れなかった攻撃面だ。終わってみれば浦和のシュートは3本。これでは“強豪”鹿島に勝てるわけなどない。

興梠が前線で孤立する場面が増え、中盤が守備に回ることで「攻撃にかける人数も少なかった」と柏木は言い、その原因を武藤は「裏への狙いばかりになった。細かいパスや崩しを使わないとゴールを破れない。相手を剥がすこともできなかった。ポジショニングも含めてうまくいかなかった」と口にした。

守備面での目途が立っただけに、攻撃面でボールを運ぶ工夫と修正が早急に求められる。

また、現時点で浦和の勝点は49のままとなり、相手の対戦を加味するとリーグ戦で4位以上に入ることは不可能に。来季のACL出場圏獲得の可能性はなくなった。

(石田達也)

[記事リンク]2017年シーズン浦和レッズ試合情報まとめ
[記事リンク]2016年シーズン浦和レッズ試合情報まとめ
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試合レポート|J1第32節・鹿島戦=ポイント|レッズプレス!!

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J1第32節・鹿島戦=ポイント

「ポイント」では、番記者が勝敗の分かれ目などを振り返ります。


浦和の意地を見せられず。来季ACL出場の可能性ついえる

首位を走る鹿島アントラーズに挑んだ浦和レッズ。

鹿島にとっては、リーグタイトルを狙う上で落とせない試合であり、浦和にとっては残り試合に全勝することで、来シーズンのAFCチャンピオンズリーグ出場圏獲得(3位以内)への望みをつなぐ大事な一戦だった。

スタメンには、GKに西川周作。最終ラインは右から遠藤航、マウリシオ、阿部勇樹、槙野智章。アンカーに青木拓矢が入り、中盤には武藤雄樹、柏木陽介、長澤和輝、ラファエル・シルバ。1トップに興梠慎三が構えた。

立ち上がりから両者はハイプレスをかけ合い、それぞれが相手の自由を奪っていく。ファーストシュートは浦和だった。5分、遠藤のクロスを興梠が頭で合わせるがこれはクロスバーを越える。

鹿島は9分、FKから遠藤康が直接ニアを狙うが、これはポストに助けられた。その後も局地戦で後手に回った浦和は、ペナルティエリア付近まで運ばれピンチを迎えることも多かった。西川が防ぐ場面が増えていた。

浦和は鹿島の裏を狙っていくが、味方との呼吸合わずチャンスを作れない。その中、45分にペナルティ内に進入したラファエル・シルバがゴールを狙うも、クリアされてしまった。

ハーフタイムを挟み、攻勢に出たい浦和。ただ、展開は変わらない。52分に強烈なミドルシュートを打たれるも、これを西川がブロック。

その後、守備から粘り強く戦うことで徐々にリズムを取り戻し、サイドを起点に攻撃のスイッチを入れていくがクオリティーを欠いた。

74分、青木が負傷すると指揮官はズラタン・リュビヤンキッチを投入し1トップに、興梠をインテリオール、長澤をアンカーに配置するが、先制点は鹿島がモノにする。80分、右サイドからの長いクロスを大外から走り込んできたレアンドロに決められて失点。

ここで柏木に代え高木俊幸を入れ、88分には武藤に代え森脇良太を投入して反撃体制を整えたが、最後まで相手のゴールを破れずゲームセット。浦和は今シーズの公式戦で鹿島に4連敗を屈する結果となり、意地を見せられずに終わった。

きょうのポイントに挙げたいのは、チャンスを作れなかった攻撃面だ。終わってみれば浦和のシュートは3本。これでは“強豪”鹿島に勝てるわけなどない。

興梠が前線で孤立する場面が増え、中盤が守備に回ることで「攻撃にかける人数も少なかった」と柏木は言い、その原因を武藤は「裏への狙いばかりになった。細かいパスや崩しを使わないとゴールを破れない。相手を剥がすこともできなかった。ポジショニングも含めてうまくいかなかった」と口にした。

守備面での目途が立っただけに、攻撃面でボールを運ぶ工夫と修正が早急に求められる。

また、現時点で浦和の勝点は49のままとなり、相手の対戦を加味するとリーグ戦で4位以上に入ることは不可能に。来季のACL出場圏獲得の可能性はなくなった。

(石田達也)

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