「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです
現地時間6月12日(木)20時、ベースキャンプ地とするアメリカ・オレゴン州のポートランドとオンラインで繋ぎ、原口元気が、いよいよ来週に迫る、FIFAクラブワールドカップ2025 グループステージの初戦、アルゼンチンの強豪CAリーベル・プレート戦にむけて、意気込みを口にした。
ポートランド入りしてから、1週間が経った。渡米するタイミングについては、堀之内聖スポーツダイレクターが出発前の囲み取材の中で「コンディション面に関しては、マチェイ スコルジャ監督を含め、メディカルチーム、フィジカルチームなどとしっかりと話し合い、どれくらい休みを取って、何日前に入るのがベストなのかを、試合から逆算して、この日程にした」と説明している。
元気は、長くドイツに活動の拠点を置き、日本代表としても、数多く日本とヨーロッパの行き来は経験している。キャンプ当初、スタッフを含めて時差調整が大変だったという声を聞く。元気は、どうだったのか。
「ヨーロッパに行ったり来たりするよりも、少しハードだなと感じました。やはり16時間の差があるので。自分は(時差がある移動に)慣れていると思っていたし、すぐに適用すると思っていたんですけど、意外に3、4日かかってしまったので、浦和が早く入ったのは非常に賢明な判断だったな、と思いました」と振り返る。
ご覧頂いている写真は、12日(木)のトレーニングの様子だ。オフもはさみ、良い表情だ。
来週になれば、試合会場となるシアトルへの移動も入り、いよいよ初戦に挑むわけだが、選手間で話す言葉など、初戦にむけて、より具体的に変わってきた感じはあるか?と尋ねると、「よりリバープレートという単語は増えていますし、より具体的にどうしていこうという会話も増えています。監督も言っていましたけど、初戦が全てぐらいの気持ちで僕らは準備しています。僕らが今、フォーカスしているのは、完全にリバープレート戦ですね」と話す。
元気は、日本代表として、FIFAワールドカップに出場し、決勝トーナメントで日本初得点を決めてみせた。こういった戦いの中で、何が大事になってくるか、何をどうすれば良いかという状況判断が、元気自身、出来ると感じているが、どういうところが、こういう試合の重要ポイントになるのか。
元気は「一番大切になるのは、簡単に言うと、格上の相手に対してサプライズを起こさなきゃいけない存在というのは理解しなきゃいけないんですけど、何をしなきゃいけないかというと、やはり、その相手が嫌がることをしなきゃいけないな、と。それを、少なくとも前半の45分、必ずやり続けて、その後、後半に勝機を伺う、と。前半で先制点をとれれば良いんですけど、ポイントは、やはり相手が嫌がることをし続けることというのが、やはり強い相手を倒す、サプライズを起こす上で、一番大事になってくるところかなと思います」と挙げた。
また、会見の中で、元気らしさを感じる部分があった。それは、ワールドカップでの得点に触れられた時のことだ。「原口元気を語る上で、ワールドカップのゴールというのは、どうしても僕のハイライトとして出てきてしまう。でも、それ以上のインパクトを、その後に残せなかったということも事実であって、それが悔しいと話したことがあるんですけど、それと競うわけではないですけど、この大会で、そのような原口元気の新しいインパクトになるようなゴールを決めたいなと思います」と強い意気込みを口にした。
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