「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです
(有賀久子)
[金武町キャンプ3日目]戦術の落としこみが細かに
沖縄・金武町キャンプ3日目。
午前練習のメニューの組み立て方は、実に面白かった。
2人1組でゴムチューブを使って可動域を広げるストレッチを行った後、2人1組で、2本のバーでボールをはさんでの運搬リレーを開始。午前中はレクリエーションの要素が強いメニューが組まれるのか?と思っていたところで、6人1組でバランスボールを掲げながら、足もとのボールをドリブルで前に運んでいく競争が始まる。
やはり、今日は協和を図るためのレクリエーションなんだ!と推測していると、次なるスプリントでは、ゲームを意識した戦術動作が加わった。そして2人1組でロングボールを蹴り合い、フィーリングとコントロールを確認すると、2コートに分かれ、攻撃と守備の約束事を、チームに落としこむ時間が始まった。
1コートは対人プレーの中で守備を、もう1コートはダミー人形を置き、後方からのビルドアップで攻撃の連係を確認した。松本泰志など新加入選手は「パシージョ」というキーワードが聞き慣れないという選手もいるが、リスク対応しながらの攻撃を繰り返した。
選手間で、横パスの精度にこだわったり、要求してボールを呼びこんだり、主に新加入選手は特長を探りあってコミュニケーションを図る姿が見られた。
沖縄・金武町は、天気に恵まれている。雲ひとつなく、正午に向かって日差しが強くなっていく。関根貴大は「(負荷がかかっていないようで)何気にキツい」と話していた。安居海渡も「そうそう。すぐに次のボールが入るからキツい」と戦術確認とはいえ、フィジカル面の要素も入っていることがうかがえた。
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