育成型期限付き移籍・早川隼平、岡山で先発出場し、クリーンシートの勝利に貢献
大型連休明けの5月7日(火)、浦和レッズは、MF早川隼平がJ2リーグのファジアーノ岡山に育成型期限付き移籍したことを発表した。このクラブはかつて、井上黎生人や濱田水輝(現:大宮アルディージャ)、矢島慎也(現:清水エスパルス)などが所属した、馴染みのあるクラブと言える。
合流後、最初の公式戦はアウェイゲーム、V・ファーレン長崎戦だった。早速メンバー入りを果たし、54分から途中出場。岡山デビューを果たす。いくつか好機に絡んで、岡山サポーターにも、浦和サポーターにもインパクトを残したが、結果はスコアレスドロー。岡山は、4月20日(土)のホームゲームでの勝利から、負け、引き分け、負けと続いていて、敵地であろうと、勝ち点3が欲しかった。試合後、早川はユニフォームで顔を隠し、全身で悔しさを表していた。
そして、きょう5月19日(日)、ホームゲームを迎えた。シティライトスタジアムに8,798人のサポーターを集めたヴァンフォーレ甲府との一戦、早川は先発出場。FW登録で、1トップのルカオを支える形で、右シャドーに位置した。岡山でも、背番号は39だ。
キックオフ直前、早川はセンターサークル付近で、両手で顔を覆った。このポーズ、FC岐阜に所属する青木拓矢の場合は、“試合直前にもう一度、集中力を高めるために”やっていたが、早川は「しっかりとゲームに入って勝ちたいという気持ちで」と話す。
「怪我人が多い中で、戦略なども含めて、自分がスタートだったので、スタートとしてのやるべきこと、しっかりとゼロにおさえて、後に繋いでいくという役割はやれたのかなと思う」と振り返った。
その言葉通り、前半の早川は、甲府のヘナト アウク?ストなどをケアしつつ、プレーが止まると、味方のGKや、同サイドの柳貴博に対して、自分にボールを出してというような要求を見せていた。11分に岡山が先制した場面でも、すぐさま、チームメートと、次のプレーに関しての対話を進めた。
「タカくん(柳 貴博)の特長も生かす上でも、考えを伝えていた。タカくんには、縦への推進力がある。その特長を含めて、自分があそこ(シャドー)で受けることが出来たら、1つ、リズムも作れるし、効果的なプレーになるのかなと思った」と意図に触れる。
出場は61分までだったが、早川は、岡山の約1ヶ月ぶりの勝利に貢献した。
スタンドを見れば、早川隼平と書かれた岡山仕様の横断幕もあれば、チャントも作ってもらった。早川は「レッズのサポーターから求められてきたものは、岡山のサポーターも一緒だと思うが、数字。数字(ゴールやアシスト)を求められているとは思う。でも、まずはチームの勝利が一番。なので、まずは、そこを求めた上で、自分が決められるチャンスでしっかりと決めたい。そして、このチームでJ1に昇格して、岡山全体を巻きこんでいけるように、・・・・・・