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練習レポート

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センターバックの押し上げを

「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです



(有賀久子)



センターバックの押し上げを

4月5日(金)午後、マティアス監督の定例会見がオンラインで行われた。チームは7日(日)にホーム埼玉スタジアムに戻り、3連戦の最後となるリーグ第7節・サガン鳥栖戦が行われる。準備期間は中3日。そのうち、試合翌日の1日を終日オフに設定する点は、マティアス監督らしさとなる。

鳥栖戦の印象について、マティアス監督は「プレスのかけ方は、FC東京に少し似ている」と話し、対する浦和は「いつ、速攻を仕掛けて侵入するのか。いつ、自分たちがボールを握ってコントロールするのか」このプレーの判断をポイントの1つに挙げた。

マティアス監督の布陣は、4ー3ー3。「4ー3ー3でプレスもかけることができるし、ローディフェンスになると、4ー5ー1になったりする。攻撃の原理では、後ろからビルドアップをしっかりとしていきたい。組み立てるのは、ショートパスのことだけではない。ダイレクトなプレーで背後に出すというのもプレーの一部だと思っている」と改めて考え方について触れ、会見の中では「1対1」「個のクオリティ」や「ダイナミック」という言葉も出た。

そして「形が変わったとしても、重要なのは、メインの原理を守り、あらゆるフェーズで守ることだ。FWへのロングボールを多用すれば、リスクは軽減すると思う。それでも、しっかりと繋ぎながら行くというチャレンジを、全員でやっている。我々の哲学は、あらゆる局面でゲームを支配できるか、コントロールできるか、というところにある」と話した。

さらに1点をとったあと、次の1点を奪うことを求め、「得点のあと、心理的なところから来るものだと思うが、少し下がってしまって慎重になる姿がある」と指摘。相手が出てこざるを得ない状況を利用することを重要視した。

再度、ビルドアップの各所の役割を尋ねてみた。

「GKとセンターバック、そして両サイドバックが中心となる。そこの近くにアンカーがいて、インサイドハーフのうち、1枚がおりてくるという状況もある。もちろん、そこで繋いでいくが、状況によっては、前線の3人にボールを供給するという場面もあるので、前の人たちもしっかりと準備しないといけない。ディテールの話をすれば、サイドバックは高さを調整して顔を出すということをしないといけない。また、その中で、センターバックはボールを受けて、相手に向かうというプレーが出来れば、2対1の場面も作ることができる。ラストサードに入ったところで、サイドバックのうち、1枚が高いポジションまで上がっていく。センターバックがしっかりと押し上げていれば、距離感を保つことができ、相手がクリアしたとしても、セカンドボールを拾いやすくすることができる」と説明。

GKと2人のセンターバックがどれだけ高い位置で、コミュニケーションを密に図れるか。GKチームを束ねるジョアン ミレッGKコーチとの連係について尋ねると、「GKも、我々のサッカーのやり方で攻撃に参加してもらいたい。いつもそういった話はジョアンともしているし、ビルドアップで、GKも中心的な存在だ。彼ともよく話をしているのは、全体のトレーニングの中に、GKがより参加するということをしても良いのではないか、ということも言ったりしている」と練習における関係性を深めるための策を挙げた。

そのほか、きょうの定例会見では、サガン鳥栖戦後にUー23日本代表の活動に入り、カタールでパリ五輪出場権をかけた戦いに挑む大畑歩夢の特長や、ミーティングで実施している自己紹介について触れた。なお、酒井宏樹選手の状態については「(出場可能かどうかは)まだ結論を出せない状況ではある。あしたの練習で見てみたい」と話すにとどまった。

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