back

練習レポート

top
[15日目]先輩から後輩へ 互いの向上心に刺激

「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです



(有賀久子)

先輩から後輩へ 互いの向上心に刺激

きのう30日(火)のレポートでは、渡邊凌磨が考えるコミュニケーションの必要性をお伝えしたが、きょうも、安部裕葵と小泉佳穂やアレクサンダー ショルツと酒井宏樹など、各所で、ゲームの合間に選手同士でコミュニケーションを図る場面が見られた。ピッチ脇からは、言葉の詳細までは把握できないが、ゲームで確認することは確実に増えているだろう。


チーム内のポジション争いは、キャンプに入って、確実に激しさを増している。と同時に、同じポジション間で、先輩から後輩に、考えやアドバイスが送られてもいる。渡邊凌磨の視線が宇賀神友弥に、武田英寿の視線が岩尾憲に向けられているように。



宇賀神は、かつて先輩・平川忠亮さんが、自身に快くアドバイスをしてくれたように、自分のスタンスとして、後輩の問いかけにはウエルカムだ。「先輩たちから、たくさん学んできたので、やるだけ。何も変わらない」と話す。もちろん、後輩が成長し、その後輩を追い抜いた時の自分の姿も想像している。



さらに、宇賀神は現時点で、ユースチームの選手と組む機会も多いが、「コミュニケーションを図って、選手たちが伸び伸びとやれるように、そういう選手がいてもチームとして戦える、宇賀神がいれば出来るだろう、というところを見せなければいけないと思うし、試合に出るとなった時にも、自分の良さを、そういうところで発揮出来ればと思う」と、何事もポジティブにとらえ、実行している。

また、岩尾憲も「アンカーをやっている選手って、日本にそんなにいないと思う。僕はリカルドの時にもやっていたし、経験としては割とあると思うので、ヒデも、そういうところで聞きに来てくれたし、僕も、誰かに聞きたいことはたくさんあるし、お互いにそうやって、出る、出ないに関わらず、自分を良くしていく、自分を成長させていく作業は、ボランチとして、アンカーの選手として、いろいろな会話をしていきたい」と、宇賀神同様に、後輩の姿勢を歓迎するし、自身の向上心も高まっている。岩尾は、マティアス監督、ク?スタフソンの古巣・BKヘッケンの映像を見てきたという。「ポジションが同じなので、どういうサッカーをしたいのか、という大枠から、その中の一部の、1人の選手として、どういうタスクを任されているのか、というところを見ていた」という。映像で知り、学び、そして今、現場感で自身に落としこんでいる。

宇賀神にしても、岩尾にしても、渡邊にしても、武田にしても、何事も行動した者が、新たな視野を得る。

・・・・・・

ログイン・会員登録はコチラから
すべての記事をご覧いただくには、会員登録が必要です。
※既に会員登録済みの場合、ログインを行うことで閲覧可能となります。



(c)REDS PRESS