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練習レポート

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[6日目]選手生活に別れも、やるべきことのある生活に楽しみを〜浦和レッズOB 沖縄SV・高原直泰代表

「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです



(有賀久子)


選手生活に別れも、やるべきことのある生活に楽しみを〜浦和レッズOB 沖縄SV・高原直泰代表



きのう1月21日(日)、無事に今季最初の対外試合が行われた。対戦相手は、JFLの沖縄SV。2015年12月、浦和レッズOBである高原直泰さんが、代表となり、監督となり、そして選手としても牽引し、立ち上げたクラブだ。当時、36歳だった。


浦和が、ここ金武町でトレーニングキャンプを積むようになったのは、2017年2月。今年で8年目を迎える。沖縄SVとの対戦は、同年から始まっている。浦和のみならず、川崎フロンターレ、名古屋グランパス、京都サンガF.C.とスケジュールが組まれている。

「スピード感や、プレーの質の違いを感じてもらいたい」と話すのは、昨季限りで選手生活から引退し、今季より、代表に専念する高原さんだ。「今年は少し早く動き出し、若手が1月6日から動き出して、全体は8日から。選手が揃ったのは1月14日ぐらいかな。Jリーグのチームにはできるだけ、良いトレーニングマッチをやってもらいたいから、準備をして、動けないと良い相手にはならない」と、キャンプ期間のJクラブとの対戦に照準を合わせ、準備していると話す。

浦和戦は、高原さんの目にどう映ったのか。「2日前に、フロンターレと1試合やったので、コンディションが一気に上がった。始動から練習だけやっていると、やれることが限られ、なかなか上がらないコンディションも、ゲームを1本でもやると、コンディションが上がる。浦和戦は、よく身体が動いていた」と話した。その観点から言っても、浦和の初戦は良いトレーニングマッチになったと思える。

自身の話だが、昨季限りで選手生活から退いた。奇しくも、小野伸二さんも同じ決断を下した。

「44歳だからね」と笑うが、サッカーに対する気持ちは変わらず、熱い。「これまでは、監督であり、選手であり、特に選手はやらなければいけないことがたくさんあって、どうしても(その他のことが)限られてしまう。選手と監督がなくなった部分、それまで自分がおろそかにしていた部分、実際に動いてみて、あぁ、こういうところが足りなかったな、とか、これでやっていかなきゃ、という気持ちが出てきて、今は、本来、自分がやるべきことが見えて、次のスタートを切っている。これまで自分が好きなことをやれたのは幸せなことだったが、今、自分がやらなければいけない仕事がたくさんあるというのも楽しいし、今までとは違う楽しい生き方を模索しながら、これもまた良いな、と思っている。すごい大変だけれど(笑)」と充実の顔をのぞかせた。

昨季、沖縄SVは、JFL昇格1年目で、最下位に終わった。何とか降格は回避したが、高原さんはクラブの代表として、「いろいろなものが変わって、何とか今年は、違うぞというところを、チームとして見せられるように、自分もクラブの代表として、うまくマネジメントしながら、良い結果をみんなに見せたいと思う」と意気込んだ。


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