「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです
公開が許された際、遠くのコートでミニゲームが続けられるなか、入念なサイド攻撃を確認が行われた。
左サイドには関根貴大と山中亮輔。右サイドには橋岡大樹と宇賀神友弥。ゴール中央には杉本健勇と槙野智章がそれぞれ配置。ボランチの位置から阿部勇樹が左右両サイドにパスを供給する。
ボールに追いつき、ドリブルから勢いそのままにクロスを上げていく。このボールに杉本、槙野のいずれかがタイミングに合わせて、飛び込み、ネットを揺らすというものだ。
杉本が豪快に決めたシーンがあった一方、阿部が関根に出すパスを見ていて面白かった。
阿部はまるで関根の走力を試すようにゴールラインぎりぎり、追いつくかどうかという厳しめのパスを繰り出した。
この“鬼パス”に関根が追いつきクロスをあげると「追いついたか」といった表情を見せていた。関根の成長を感じたはずだ。
そのなか、約1ヵ月ぶりのホームゲームとなる鹿島戦にむけ、槙野は「連勝できる準備はできている」と3−1で勝利した前節・磐田戦からの流れを壊さず、8月の連戦を突き進もうとしている。
昨季鹿島とはリーグで1勝1敗。天皇杯準決勝では1−0で勝っている。そのことを踏まえ、槙野は「鹿島には良い印象を持っている。苦手意識を与えていると思う。結果、内容ともに上回りたい」とした。
槙野の言葉の裏には今後を見越した意味合いがある。
鹿島とはリーグ、ルヴァンカップでの対戦を控える。またACL、天皇杯でも対戦する可能性があり、鹿島にさらなる苦手意識を与えることで優位に立とうという考えだ。
そのためにはゴールが必要。槙野自身、今季リーグ無得点のため、「そろそろゴールを」と腕をまくっている。きょうの居残り練習の成果が出せるか。
「プレーに人間性の良さがそのまま出ていた」。引退したズラタンを語る青木拓矢[練習レポート]
2015年から4シーズン、浦和に所属したFWズラタン・リュビヤンキッチが現役引退し、現在、指導者の道に進んでいることが一部報道で伝えられた。
サポーターに気持ちが伝わるガッツあるプレースタイルにあのイケメン。そしてズラタンはガンバキラーでもあった。
引退の一報に、大宮アルディージャ時代からのチームメイトだった青木拓矢は、「大宮に初めて来たとき、(プレーを見て)びっくりしたことを覚えている。ズラの良さはスタートからでも、後半途中からでもその時間帯にあったプレーをしていたこと。人間性も良かったし、その人間性の良さがそのまま出ていたから様々な時間帯にあったプレーができた」と的を射たズラタン評を教えてくれた。
指導者の道でも成功することを遠く日本から祈りたい。