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練習レポート

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キャンプ唯一の対外試合。杉本健勇と興梠慎三が2トップを構成

「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです



沖縄・金武町で行われた第2次トレーニングキャンプは、きょう2月8日、最終日を迎えた。沖縄SVと始動後初の対外試合を行い、2本合計6ー3で浦和レッズが勝利した。あくまでも練習試合は練習の延長線上にあるメニューであり、1本目は50分、2本目は60分というイレギュラーなルールのもとで実施された。

オズワルド オリヴェイラ監督は「去年から始めたことの継続でもある」と話し、1本目のメンバーは昨季の先発メンバーをベースとしている。

GK西川周作
DF岩波拓也 マウリシオ 槙野智章
MFエヴェルトン 橋岡大樹 宇賀神友弥 長澤和輝 柏木陽介
FW杉本健勇 興梠慎三

エヴェルトンは青木拓矢が務めているアンカーのポジション。新加入の杉本健勇は興梠慎三と2トップを組み、互いの距離感を大事にしながらゴールを目指した。安定した戦いが期待されたが、1本目は15分、18分とミスから立て続けに失点。リードを奪われた。

ただ、杉本が少しポジションを下げてボールを受ける動きを見せると、ボールが落ち着く。沖縄SVの核となっていた高原直泰、前田俊介、そして西澤代志也にしっかりとプレスがかかるようになる。34分には杉本のアシストを受けて興梠がゴールを奪い、1点を返した。

その後はスコアが動かず、1本目が終了。本来はここでハーフタイムを迎えることになり、修正力が試されるところ。杉本も「前半でよくなかった時に、どう立て直すかについては少しやっておきたかった」と話していた。興梠との連携は「イメージとしては2人で崩す。自分が落ちて前を向けた時には慎三くんを見ているので、動き出しをしっかりと合わせられるようにと思っている。分かりやすく動いてくれる。練習からもやりやすいし、もっとよくなる。試合はもうないので、練習しかない」と話した。

あすはオフだが、ここから大原サッカー場で練習で練習のインテンシティやボリュームの調整が行われる。オリヴェイラ監督も「プレスをかけるタイミングがよりハッキリとしてきただろう。(練習の強さや量を落とすことで)相手のゴールキックやビルドアップをマークする力はさらに上がっていくだろう」と語った。

あくまでも練習の一環である練習試合。90分のゲームを行わない理由を問われると、オリヴェイラ監督は「今季は70試合もプレーできるのだから、勝点がかからず、負傷の可能性もある練習試合をやることはない。せっかくある時間を練習に使いたい」と話していた。

選手の起用方法や練習の量など、すべてはシーズン終盤に大きな結果を残すためのベース作り。オリヴェイラ監督は満足げな表情を見せていた。この準備に、選手たちは合わせていくことだ。杉本は「練習試合が1試合だけと思う人もいるかもしれないが、それはもう言い訳にできない。しっかりと1週間良い準備をしてゼロックスを迎えたい」と話した。

《興梠慎三》
初めての試合で結果として負けているので良かったとは言えないが、次はもう本番のゼロックス・スーパーカップ。キャンプの疲れもあったと思うし、とりあえず身体を休めたい。まだ1週間あるので、しっかりと調整してゼロックスに臨みたい。

(杉本健勇選手との2トップについて)健勇には足もとがあるので、どちらかが引いてバランスよく出来たら、2人で点を取ることができるようになる。もう少し2人でつなぐ場面があっても良いかな。距離感は近いところでプレーしていたので、そんなに悪くはなかった。(杉本には)高さがある。レッズは今まで高さがなかったので武器になると思うし、アイツの周りを走っていれば、球は出てくる。健勇がやりたいことをやらせていくのも、相方として重要だと思う。長所は伸ばしていってあげたい。

(手応えについて)きょうはそんなに出なかったが、練習では良い形を作ることができていた。時間をかけてまだ一緒にやっていないから、そういう意味では試合でどんどんと良くなっていくのかな。

(右ウイングバックの橋岡、左ウイングバックの宇賀神を加えた攻撃について)試合が終わって注意したところだが、もう少し(サイドで)おさめてくれれば、もっと良い形が出来る。ただ、初めての練習試合だったので、次のぶっつけ本番で頑張りたい。

(川崎フロンターレは)つないでくるサッカー。そこをしっかりとつながせないことと、川崎の対策は結構できているので、それをしっかりとやって勝ちたい。個人のコンディションが重要。

《杉本健勇》
(試合中にポジションを修正していたが?)もう少しどうするかを試したかった。(練習試合は)1本しかなかったので、前半でよくなかった時にどう立て直すかについては少しやりたかった。攻撃では自分が引いて組み立てるところや前に行くところ、距離感をもう少しよくしていきたい。ただ単にボールを回すだけでなく、全員が関わらなければいけない。横、横のパスだけでは、相手は全く怖くない。変化をつけることをもう少しみんなでやっていかなければいけない。

前の2枚、今日で言えば(興梠)慎三くんとのところは、イメージとしては2人で崩す。2人で崩せれば一番だし、もう少し合わせていければと思う。(ゴールシーンは)慎三くんのことが見えていたし、要求もしていたので、まずは自分が落ちて前を向けた時には慎三くんを見ているので、動き出しをしっかりと合わせられるようにと思っている。分かりやすく動いてくれる。練習からやりやすいし、もっとよくなる。試合はもうないので、練習しかないし、1試合だけと思う人もいるかもしれないが、それはもう言い訳にできないので、しっかりと1週間良い準備をしてゼロックスを迎えたい。

(有賀久子)
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