6月29日(日)、浦和レッズユースは、高円宮杯 JFA U-18サッカーフ?レミアリーク?2025 EASTの第11節・市立船橋高校戦[千葉県]に臨んだ。会場は、人工芝ピッチの船橋市法典公園(ク?ラスホ?)球技場。前節に続き、アウェイゲームとなる。
11時キックオフ、気温31.4度。熱中症対策ガイドラインに沿って、運営された。
レッズユースは、前節の前橋育英高校戦で先制し、2対1でプレミアリーグ2勝目をあげていた。夏の全国大会、クラブユースに弾みをつけるためにも、連勝でリーグ前半戦を終えたいところ。阿部勇樹監督は、前節と同じメンバーを組んだ。
乱打戦となった。
前半立ち上がり、少々、容易にカウンター攻撃を許す印象が残るレッズユース。ただ、DF東方田純永が最終ラインで良いフォローを見せ、市船の攻撃を阻止する。
試合が動いたのは14分、市船が先制する。この場面、直前はレッズユースの左CKからの好機だった。セカンドボールを拾い、シュートで終わる攻撃の場面だったが、直後のプレーで一気に攻めこまれた。
その中で頼れるのは、得点ランキングトップを走るFW中村虎太郎。21分、攻撃を右サイドで作り、MF阿部湧心からボックスにうまく顔を出していたMF和田武士からファーサイドの虎太郎へ。しっかりと押しこみ、同点とした。
前半は1対1で折り返す。ハーフタイムで、DF中上遥登からDF安藤純和が投入された。
後半開始1分、まず、市船がゴールネットを揺らす。だが、直後の47分にレッズユースが追いついた。左のDF高橋温郎から虎太郎へ。虎太郎がマイボールにし、ペナルティエリア内に仕掛けたところで、決定機だった。虎太郎は冷静に、ゴール前につめるFW山根且稔にボールをたくし、山根がシュート。あっという間に追いついた。

ただ、きょうの試合は、これで終わらない。

79分に失点。再びリードを奪われるも、89分にDF田中義峯が頭で決めた。左から温郎がロングスローを入れ、ニアではね返されるも、再び温郎のもとへ。クロスを上げたタイミングで、勝機あり。山根が競って、“よっちゃん”こと田中義峯が頭を振って、落ち着いて決めて、3対3。そして、迎えた90分。キャプテンマークを巻いたボランチのMF和田直哉が右からのクロスボールをGKが弾いたこぼれ球を頭で仕留め、劇的な決勝弾を奪った。

4対3で、レッズユースが勝利。勝ち点を10に伸ばした。
今節でプレミアリーグ前半戦が終了となり、レッズユースは3勝1分7敗。得点差は、マイナス8。順位は11位と変わらないが、10位の昌平高校[埼玉県]が4連敗となり、勝ち点1差に迫っている。
残留にむけて、後半戦の巻き返しに期待したい。次節・第12節からは後半戦に入り、9月7日(日)に流通経済大学付属柏高校[千葉県]と柏の葉公園総合競技場で戦うアウェイゲームからとなる。
レッズユースは、7月22日(火)から第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会に挑む。まず、グループステージとなり、レッズユースはAグループで、ヴィッセル神戸U-18、RB大宮アルディージャU18、モンテディオ山形ユースと対戦する。1日目がJ-GREEN堺、2日目が神戸総合運動公園ユニバー記念競技場、1日の休養日をはさんで、万博記念競技場と、3試合全て異なる会場という厳しい戦いが待っている。