(有賀久子)
宇賀神友弥消防署長、出動しないことが一番!〜日頃からの火災予防を
11月9日(土)から15日(金)まで『秋季さいたま市火災予防運動』が実施された。
浦和消防署では最終日の15日(金)、伊勢丹浦和店の協力のもと、火災が起きやすいとされる、乾燥する冬の季節を前に、さいたま市民にむけて、浦和レッズを通して、火災予防の意識を高め、理解を深めることを呼びかけた。
イベントでは、浦和レッズの宇賀神友弥を1日浦和消防署長に、堀内陽太を1日浦和特別高度救助隊長に任命し、辞令を交付。消火器の取り扱いのデモンストレーションや、会場に集まった方々に普及啓発グッズを配布した。また今回、伊勢丹浦和店のような事業所に対しても、防火・防災管理に対する意識向上を図ってもらいたいと、店舗内の防火対象物の特別警戒を実施した。
伊勢丹浦和店の屋上『うらわテラス(デパそらURAWA)』で行われた交付式は15時45分から始まり、レディアと消防士バージョンのさいたま市PRキャラクター・つなが竜「ヌゥ」、伊勢丹浦和店公式マスコットキャラクター「うららん」も登場。式後、堀内は特別高度救助隊長として、浅野消防士、福地消防士の指示を受けながら、消火器による消火の手順や方法を体験した。
その後、店舗に出向き、消防用設備や避難経路を実際に見てまわった。エスカレーターの先に防災用品が収納されていたり、店舗のバックヤードに避難経路があったり、宇賀神は驚きの様子。「伊勢丹の社員のかたが、日頃から訓練していることを聞いたり、こんな目立つところにあったんだ!ということもあって、(1日消防署長を)体験して良かったなと思いました」と振り返った。
宇賀神が、イベントの中で何度も口にしていたのが、「消防士の方が出動しないことが一番だと思う」という言葉。秋から冬は空気が乾燥し、火災が発生いやすい季節とされる。昨年2023年のさいたま市で発生した313件の火災のうち、出火原因の1位が「たばこ」で51件、2位が「放火」で37件、3位が「こんろ」で32件。残念ながら、住宅火災による死者は11名と、コンセントまわりの埃を清掃するなど、日頃から意識を向けられる“命を守る習慣”がある。消火器や住宅用火災警報器の設置など、防犯意識を高めるのと同じように見直しを図りたいところだ。
長いキャリアを積む宇賀神も、今回の体験は貴重な機会だった。「試合より緊張します(苦笑)。着慣れない服を着ると、喋るのも緊張します」と照れ笑い。浦和レッズが地域活動に参加する意味として「(レッズサポーターにも)これを機に、何かを知ってもらえれば。堀内が体験した消火活動でも(消化器の使い方など)やり方が分からなくてどうしようもできなかったということも多いと思います。この時期、気をつけて頂ければと思います」と話した。
さいたま市では、浦和レッズの練習場から車で10分ほどの場所に、さいたま市防災展示ホールを構えている。さいたま市大宮消防署に隣接する。地震や火災などの災害を、楽しみながら学ぶことが出来る。入館料は無料だ。是非、足を運んでみて下さい。
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