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REDSニュース|「楽しむ」を貫いた26年、小野伸二引退記者会見|レッズプレス!!

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「楽しむ」を貫いた26年、小野伸二引退記者会見

(佐藤亮太)

深い縁で結ばれた最終戦。「楽しむ」を貫いた26年、小野伸二引退記者会見


2‐0で終わったリーグ最終節・北海道コンサドーレ札幌戦後、浦和レッズOBで今季限りでの引退を発表した小野伸二の引退会見が開かれた。


満席となった会見場を満場の拍手で迎えられた小野は「僕自身がプロ生活を始めてからここまで26年間という時間なかでたくさんの方に出会えたことに感謝します。ここからまた違う人生が始まりますが温かく見守ってください」と人柄がにじみ出る挨拶となった。

リーグ最終節、そして自身、最後の試合がくしくもプロの出発点となった浦和。

この偶然のような必然に共鳴したのだろう、札幌ドームに集まった約8000人の浦和サポーター。その大半は小野伸二、最後の雄姿を見たかったはずだ。
これは記者も同じ。特に長年、取材した浦和担当記者にとっても思い入れの強い選手であることは間違いない。

深い縁で結ばれた、このめぐりあわせ。

小野は「自分がプロ生活を始めたチーム。そして2度、同じチームに在籍したのは浦和と札幌。この最終節20分ピッチに立てたことは幸せに感じる」と語った。

そしてFC琉球時代のチームメイトで、今回、対戦相手として同じピッチに立った小泉佳穂についても言及した

「佳穂に会った初日、このチームで一番うまいのになぜ試合に出ていないのか疑問にうかんだ。人をワクワクさせる選手がいるんだという印象だった。
いまはたのもしくレギュラーの座を掴んでバリバリやっている。日本サッカーをけん引してほしい」とエールを送った。

自身のモットーであり、よりどころとしている「楽しむ」ということ。

自身が楽しみ、苦しいなかでも楽しもうとし、見ているものを楽しませた26年間。

印象に残る試合は?と問われ「ファン・サポーターも含めてたくさんのかたが試合を見るなかで『きょうは良かったな』『楽しかったな』と印象に残る試合はあると思う。それが自分にとっても貴重な試合」と語ったのは、小野らしい、腑に落ちる返答だった。

数々のプレーを見せ、楽しませた小野伸二選手、26年間、お疲れさまでした。







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