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REDSニュース|「背番号7に見あったパフォーマンスを見せたい」。安部裕葵、新加入会見 |レッズプレス!!

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「背番号7に見あったパフォーマンスを見せたい」。安部裕葵、新加入会見

(佐藤亮太)

浦和レッズはFCバルセロナB(スペイン)から加入したMF安部裕葵のオンラインによる新加入会見を開いた。

この模様はYouTubeで生配信され、50人を超えるメディアが参加。
注目の高さが感じられた。

「まずはピッチに立つことが第一優先。それ以上のことは考えていない」と安部。

合流して1週間。現在、部分合流し始めたばかり。
現在はメディカルスタッフと相談しながら、復帰を目指している。
復帰時期については安部本人も「メドをつけるのは難しい」と時間がある程度かかるようだ。

しかし、クラブは復帰にむけ、焦れずに待ちの姿勢を見せている。

土田尚史SDは「目指すサッカーを表現するために加入してもらった。以前からリストアップしており、現状の報告を受けながら、調査を進めていた。ケガのことはあるが、我々は問題ないと判断した。パフォーマンスを良くなってもらい、早く戦力になってほしい」と話せば、西野努TDは「(加入するうえで)リスクはある。安部選手でいえば2年間公式戦に出ていない事実がある。しっかりとパフォーマンスをあげることを最優先して、キャリアのなかでベストなパフォーマンスを見せてほしい」と本格復帰を待ち望んでいる。

完全合流を目指す安部はマチェイ・スコルジャ監督の敷くサッカーについて「前線が流動的でポジションのしばりのないプレーできているのが魅力。守備は堅いイメージ。数字として表れている」と印象を語るとともにポジションに関しては「右だろうが左だろうが、トップ下だろうが、ワントップだろうが良いプレーはできる。ここがいいとところもない。みんながプレーしやすいかたちになればいい」とこだわりはない。

また「チームが勝つために自分はなにができるか。そのために何が足りないかを探して、自分にできること、自分にしかできないプレーであるならば、自分自身の価値はあがる」とし「チームメイトに理解してもらうのは正直、時間がかかるので、まずはハードワークすることから始めたい」と安部自身のサッカーへの考え方が透けてみえる。

会見で印象的だったのは、FCバルセロナBについて語った際、こんなことを話した。

「トゲのある言い方になるが・・・実際にそこまで技術で差はない。日本のサッカーが向くべき方向を向けば、すぐに(差は)縮まると思う。その感覚を知ることができた」

これに西野TDは「(安部には)日本と世界とはそれほど差はないというメッセージを経験を持って伝えることに期待している。世界にむかって戦うメンタリティーに大いに期待している」と応えており、今後、そのメッセージの中身をピッチ内外で発信してほしい。

「背番号7に見合ったパフォーマンスを見せたい」と意気込みを語った安部。

約30分の会見を見る限り、話す言葉に感情はあまり込めず、客観的な事実を語る。言葉は端的で必要以上に言わない。そしてどこかメディアに挑戦的な物言い。一言で言えば、クール。

鹿島時代の安部を取材した記者に聞くと「当時はめちゃめちゃ生意気だったが、ずいぶん大人になったな」と成長ぶりを語った。


ケガを抱えての加入といった状況といい、ポジションといい、語り口といい、どこか山瀬功治と重なる部分を感じてしまう。




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