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REDSニュース|「起用されるまで辛抱強く待ちたい」虎視眈々のDF工藤 目指すは酒井宏樹のDF稲垣|レッズプレス!!

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「起用されるまで辛抱強く待ちたい」虎視眈々のDF工藤 目指すは酒井宏樹のDF稲垣

(佐藤亮太)


U-20日本代表候補トレーニングキャンプが行われている高円宮記念JFA夢フィールドで、1、2年を中心に編成された関東大学選抜との練習試合が行われた。

4−4−2のU-20日本代表。

浦和から藤枝に期限付き移籍中の工藤孝太は左センターバックで、浦和Yから明治大学に進んだ稲垣篤志は前半に左SBで、後半は右SBでそれぞれ先発フル出場を果たした。

まずは工藤。
DFらしく身体が大きく、特にヘディングが強そうな太い首回りが印象的。

試合前日、工藤は「ワールドカップのメンバーに選ばれるために違いを見せたい」と抱負を語ったが実際の試合はどうだったか。

前半、安定した守備とともにロングフィード、さらにパスを経由しながら、前線に顔を出すプレーなどいくつか攻撃参加を見せた。
もともとFWなだけに攻撃にスムーズが感じられた。
ただ後半、特に終わり20分間は防戦一方。2失点を喫してしまった。

「後半は落ち着かない、オープンな展開になり、押し込まれた」と振り返った工藤は2失点の要因として「疲れがあると思う。それに伴いポジションを取るスピードが遅くなってしまった」とし、さらに「ボールを持ったとしても、(押し込まれている分)後ろ向きになってしまった。距離感があまりよくなく、球際のあとのセカンドボールが相手に渡ってしまった。五分五分の試合ではセカンドボールをどれだけ多く拾えるかがゲームを決めるうえで大事だった。僕のポジションのところにもパワーを持ってプレスをかけられ、いっぱいいっぱいになってしまったのが反省点」と疲労、距離感、セカンドボールの回収といくつかの理由を挙げた。

現在、工藤が所属する藤枝は須藤大輔監督のもと、3‐6‐1(3−4−2−1)の布陣。攻撃サッカーを標ぼうしている。

これまで4バックが多かった工藤にとって、3バックはほぼ未経験。
加入当初はやり方が違いに戸惑ったが、最終ラインからの攻撃参加を要求されるなど面白さも感じているそうだ。ただ工藤はまだベンチ入りできていない。

しかし、手応えはある。

「(藤枝での)キャンプから少しずつ積み上げて3カ月がたち、だいぶ慣れてきた。試合に絡めていけば、良いプレーはできる。起用されるまで辛抱強く待ちたい」と前を見据えた。

そしてもうひとり。稲垣篤志。昨季、プリンスリーグで3試合、取材したが持ち前のスピードを武器にサイドバックを何度も駆けあがるなど、力強いドリブルが印象に残っている。しかしトップ昇格とはならず、ことしから明治大学に進学した。

その稲垣、今回、飛び級での招集とともに今月1日に始まったJR東日本カップ2023第97回関東大学サッカーリーグ戦 1部 開幕カードとなった東海大学(1−1)戦では89分から出場を果たすなど、注目選手となりつつある。

きょうの試合では本来の右サイドバックながら、前半、左サイドバックを任されるなど、プレーの幅を見せた。
試合が終わり、稲垣は「(左SBは)高1、高2で若干かじった程度。でも手応えはあった。オーバーラップからのシュートができた。
(後半)右サイドのとき、良いボールさえ飛んでくれば、本職なので自分の武器は生かせる。ボールが来なかったのでクロスをあまりあげられなかった」と振り返った。

ユース時代、当時の池田伸康監督から「世界に行け!!」とハッパをかけられ、阿部勇樹コーチからは守備の手ほどきを受けた。
そして今回、明治大学への進学を決めたのは体力面、フィジカル面の強化のため。

「越すというより、より近づきたい」
目指す選手は酒井宏樹選手と言うのもうなずける。

出場機会を虎視眈々と狙う工藤孝太。
リーグ開幕戦にて1年生で唯一、ベンチ入り。今後、注目される稲垣篤志。

この2人の今後に注目してほしい。







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