こうしたサッカー教室を取材していると気づくことがある。不慣れな選手は何をしたらいいのかわからず、しばらく棒立ちになっていることがしばしばあった。
しかし、初参加ながら宮本は違った。
子どもたちの視線を合わせるように腰を落とせば、良いプレーをしたときには「ナイス」と声をかけ、さかんにハイタッチを交わした。
また「またね」「サッカー頑張ってね」「スタジアムに来てね」と何気ない言葉をかけるなど、扱いに慣れている印象だった。
聞いてなるほどと思った。
宮本には年の離れた妹がいるという。
「(妹が)小さかったときに自然とやったことを同じようにやっているから」と身に着いていることがわかる。
また小学校のときに所属した田柄FCのトレーニングに顔を出した際の経験が活きているそうだ。行くたびに刺激を受けているという。
「もっと頑張ろうと思うのはもちろん、もっとビッグなって、自分の名前がもっと売れるようにならなきゃだめだなと思う、そうした良いキッカケになっている」と話している。
その宮本、よりビッグになるための準備として、11月下旬から12月初旬にかけ、安居海渡、工藤孝太とともにベルギー2部KMSKデインズへ練習参加した。
ここで宮本はなにを感じたのか?
「レベルでは浦和のほうがうまいと感じたが、強さを感じるところはあった。身体的な部分や判断の速さと正確さ、そして各選手が独特のリズムでプレーしていた。浦和ではモーベルグ選手、リンセン選手とマッチアップするが、彼らとは違うリズム感があり、対応が難しかった」と振り返るとともに、日本とは違うピッチに戸惑った。
「ダッシュしてストップするとき、気をつかってしまい、思うように身体の運びができなかった。思い切りいこうとしても止まらないんじゃないかと不安になった」と走力が武器の宮本はピッチに苦慮したようだ。
プロ2年目となる来季にむけ、宮本はこう意気込んだ。
「優勝にむかってやらなければならないことは(22シーズンの戦いで)わかった。そのことをいまのメンバーでやっていく必要がある。なぜ、改善できなかったのか、浦和レッズ全員で変えていかなければならない」。
小学生のころ、毎日のように練習したグラウンドで行われたきょうのサッカー教室。
エナジーチャージ100%で宮本優太は2023年を迎える。
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