(佐藤亮太)
1−1の引き分けで終わったアビスパ福岡戦後、最終戦後のセレモニーが行われた。
挨拶に立った浦和レッズ・立花洋一代表はファン・サポーター、パートナーに感謝をしたうえで、3年計画について「2019年シーズン、リーグ戦14位、この屈辱、悔しさを晴らすため、わたしは強化体制を一新し、3年計画をたて戦ったが、みなさんが一番期待していた、Jリーグ優勝を目指すどころか、9位という残念な結果になった」と現実を見据えつつ「わたしは3年間、浦和レッズというクラブが大きく成長したと感じている。日々、新しいことに取り組み、『全員にチャレンジしていこう』といままでやっていたことに新しいことでどんどん変えていこうとした。これまでにない浦和レッズが生まれ、なんとしてもこのチームが、浦和レッズが求めるスタイルやコンセプトで戦っていく、そうしたチームに作りかえてきた。結果は出なかったが、クラブ、チームは改革という目標をすこしずつ達成して、良いクラブ、良いチームになっている。わたしはそう断言できる」とチーム・クラブの成長を語った。
そして「このブレない姿勢で浦和レッズを絶対にACLで優勝させ、そして、クラブワールドカップに出場する、そうした強豪クラブにする覚悟で戦ってきた。みなさん、これからもこの浦和レッズと一緒に戦ってください」と来季への共闘を語った。
時折、絶叫を思わせる強い口調で訴え、約4分半の挨拶は終わった。
その後、監督職退任が決まったリカルド・ロドリゲス監督が挨拶。大きな拍手に包まれた。
「みなさん、こんにちは。一緒に過ごした2年間に感謝したい。初日から浦和レッズのファン・サポーターからの愛情を感じた」と始まったスピーチは、スタイルを変えること、タイトルを取ること、ACLに参加し、決勝まで駒を進めたことなど、その決勝で戦えなかったことなど、きのうの会見で語られたこととともにさらにこんな思いを語った。
「浦和での2年間は幸せだった。もちろん間違いはあったが、反省が大事であると思っている。天皇杯優勝は一生の記憶になる。
国立競技場で素晴らしい日を過ごしました。川崎とのスーパーカップも忘れない。埼スタでACL決勝に進めたことをみんな祝ったことも忘れません」と感謝の言葉を語った。
ただ気になる光景も。
試合終了直後、ふと見れば、ゴール裏中央はすっかりいなくなり、長い横断幕一枚、掲げられているのみ。
セレモニー中、時折、指笛が聞かれたが、ブーイングが一切聞こえなかったぶん、逆に不気味であった。
この光景を聞かれたロドリゲス監督は「全員を満足させることはできない。わたしへの批判を受け止めることが大事なことを認識している。まず責任を負わなければならない立場である。このクラブの期待値は高く、掲げたものが監督・チームに大きな代償を払わなければならないことはわかる。浦和はいまタイトルが取れるかといえば、そうではない。タイトルを取るためのプロセスの先にタイトルがある。どう進めてきたか、考えなければならない」とした。
これはロドリゲス監督への抗議か、それともクラブへ抗議なのか……。
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