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REDSニュース|国際親善試合、ブラジルに0-1で惜敗|レッズプレス!!

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国際親善試合、ブラジルに0-1で惜敗

(佐藤亮太)





写真:©JFA

日本代表は6日、国立競技場でキリンチャレンジカップ・ブラジル代表戦に臨んだ。降りしきる雨のなか、75分、ネイマールにPKを決められ0−1でブラジル代表が勝利を収めた。

2分、パケタのシュートがポストに当たるなど、日本にとってヒヤリとするシーンから始まった。

序盤、果敢に攻めに出る日本は右ウイング伊東純也のスピードを生かすべく、攻撃を組み立てた。

19分、ラフィーニャ、さらにカゼミーロのシュートをGK権田修一が足ではじき返す。

対して日本も21分、コーナーキックから遠藤航がヘディングシュートを放つなどチャンスを作ったが、この時間帯からブラジルが徐々に本来の姿を見せ始めた。

27分、ネイマールのミドルシュートはふたたびGK権田が防ぐ。

29分、ラフィーニャからビニシウス・ジュニオール、そしてゴール中央に位置どったカゼミロにつながりシュート。これはDF陣がブロックした。

日本は32分、伊東のクロスに古橋亨梧が頭で合わせたがオフサイドの判定。

33分、フリーキックをネイマールが狙う。

36分には伊東からパスを受けた長友佑都がゴールを狙ったが枠外。

手を緩めないブラジルは41分にカゼミ−ロ、42分と44分にはネイマールにシュートを放たれたが、0−0で前半を終えた。

後半に入って51分、古橋がミドルシュートを打ち、相手選手に当たりコーナーキックとなるが、これは精度を欠いた。

ブラジルが攻勢に出た53分、ネイマールのシュートを日本DFがブロック。57分、ペナルティエリアの深い位置からラフィーニャのマイナス方向のパスにネイマールが合わせるもタイミングが合わない。

59分、日本は右サイドで伊東、長友とパス交換してクロスを上げたが。相手選手がブロック。押し切れない。

このあたりから、ややオープンな展開に移行した。60分、カゼミーロのロングパスにネイマールが追い付くも、なんとか抑える。

64分には日本のカウンターを防いだGKアリソンが前線のネイマールにパス。これも守備陣が耐えた。

ブラジルが細かく選手交代を行うなか、日本は67分に前田大然を投入。その前田、72分にペナルティエリア内でパスカットして中山雄太へ。そこからクロスを上げると、右サイドから伊東がダイレクトシュートと見せ場を作る。さらに72分には三笘薫と堂安律を投入し攻撃の活性化を図った。

しかし75分、日本がペナルティエリア内でファウルを与え、PKの判定。これをネイマールにきっちり決められ、失点した。

追いつきたい日本は82分に連続でコーナーキックのチャンスを得るも生かせず。86分、左サイドからペナルティエリアに進入した三笘薫から鎌田大地、さらに三笘とワンツーでの突破を試み、88分にも左サイドから三笘と見せ場を作るもゴールは遠い。

試合は1−0でブラジル代表が勝利した。

なお、インサイドハーフに入った元浦和の原口元気は前半のみの出場。ボランチ(アンカーポジション)で起用された遠藤は先発フル出場となった。

「我慢強く、粘り強く、攻撃の姿勢を忘れないなか、結果が伴わず、残念」と悔しさをにじませた森保一監督。

積極的守備を含めた守備を見れば、ブラジルのシュート数18本のほか、多くのピンチがありながら、失点はPKひとつというのは及第点といっていい。
森保監督は「ボールロストからの切り替え。攻められながらも粘り強く止められたことを見せてくれた」と評価。また「ブラジル代表なにするものぞ」と気後れすることなく、90分間、戦い続けた。

しかし攻撃はやはり物足りなかった。

相変わらず伊東、そして途中出場の三笘頼みは否めず、守備の頑張りに見合うものではなかった。

攻撃面について「なかなかこじ開けさせてくれなかったのが現実。ビルドアップでは前半はじめから難しいプレッシャーを受けたが、やり続けたことで後半、相手のブロックのなかに入り、アタッキングサードまで入ることができた。続けなければ、より防戦一方になった。我慢してトライし続けたことで我々の形は出せた」と継続することで打開できると、苦しいなりにある程度の手応えを掴んだ。
しかし日本のシュート数は4本。内訳は前半1本と後半3本。さらに選手でいえば、遠藤が2本。伊東、古橋が1本ずつというもの。その4本が決定機ばかりかと言えば、そうではなかった。少ないチャンスをいかに生かすか、ここぞのときに決め切れる何が欲しかった印象だ。

そのなか、森保監督は「ボールを奪ってから相手の守備を外していく。ボールを保持してから相手のブロックに入れるように、また相手を動かしながらボールを動かす。相手の圧力より速くポジションをとり、ボールをつなげたい」と語るなど、課題を「得点力」を挙げている。一朝一夕ではないものの本番まで約5カ月超。課題の攻撃力をどこまで改善できるかにグループステージ突破はかかっている。

「(きょうの結果を踏まえ)惜しいとかではダメなことはわかっている。選手ができること、続けていることが、未来の勝点につながればと思う」と森保監督。

その兆しが見えたブラジル戦となった。





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