「いかに支えられているか身に染みた1年」と振り返る浦和レッズ・立花洋一代表。この一言に尽きるだろう。
今日開催された第30回定時株主総会。その終了後に開かれたオンライン会見で立花代表は2020年度経営情報について説明した。
クラブの厳しい経営状況が明らかになった。2020年度の事業収入は新型コロナウイルス感染症の影響における入場料収入の激減により、前期から24億4700万円減の57億7100億円と、2012年度以来の低い水準となった。
また事業運営費、チーム運営費、そして一般管理費を合わせた営業経費は65億3900万円。営業損益7億6800万円。
事業収入−営業経費=税引き・マイナス6億1200万円の赤字となり、過去最大の損失額となったと明かした。
立花代表は当初、赤字を10数億円と見込んでいたが、聖域なきコスト削減といった企業努力をはじめ、パートナー企業との関係強化、クラウドファンディング、年間シートの寄付、REXCLUBの会員が前年比1万人増加などで6億円の赤字になんとかとどめたというのが現状だ。
クラブの生命線である入場料収入。公式戦1試合の平均観客数は19年の3万4184人から20年は前年比77%減の7869人となった。
今季になり制限が緩和されれば、ふたたびスタジアムに戻ってくる見込みはあったが、そう簡単ではなかった。
今季は公式戦ホームゲーム7試合が開催。立花代表によれば入場数の上限は緩和されたものの、観客数は昨季を下回るペースと現実は厳しい。
立花代表は試合前にスタジアムを回り、ファン・サポーターの声に耳を傾けているものの、一度冷めてしまった観戦熱を呼び起こすのはやはり難しいようだ。
21年度について「横ばいにしたい」としたが、コロナ禍は先行き不透明。さらなる経営悪化は避けられない。会見で立花代表は繰り返し「ピンチをチャンスに」と語ったが、今後具体的な方針、施策などが示されるかどうか、注目したい。
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