藤原はPKを外すも2得点に絡む活躍
青森山田高、堀越高を4−0で破り、準決勝進出
1月5日、第99回全国高校サッカー選手権大会準々決勝4試合が各地で行われ、21シーズンより浦和への加入が内定しているDF藤原優大が在籍する青森県代表・青森山田高校は、東京A代表・堀越高校と駒沢陸上競技場で対戦した。
《スタメン》
GK韮澤廉
DF内田陽介・タビナス ポール ビスマルク・秋元琉星・藤原優大
MF宇野禅斗・安斎颯馬・小原由敬・松木玖生・仙石大弥
FW名須川真光
(4−1−4−1)
青森山田は14分、右コーナーキックから最後はDFタビナスが押し込み、先制を果たす。その2分後の16分、DF内田、得意のロングスローからDF秋元が頭で押し込み、追加点を挙げた。
さらに28分、DF藤原が右サイドにロングパス。受けたDF内田が持ち込んでクロスを入れると、これを中央でFW名須川が頭で押し込み3点目。
32分には、ふたたびDF内田のロングスローからDFタビナス→DF藤原がシュート。こぼれ球をFW名須川が決めて、この日2点目をマークした。
青森山田が前半を4−0で折り返した。
後半に入っても青森山田の攻勢は止まらない。後半5分、早くもPKのチャンスを得た。
キッカーはDF藤原。小刻みにステップを刻みシュートを放ったが、GKに止められ失敗となった。
その後、堀越はショートパスでつないで攻め込むも、青森山田は4点差というアドバンテージを追い風に押しに押しまくり、ほぼなにもさせなかった。
攻め続ける青森山田。前に出たくても守らざるを得ない堀越。この構図で時間が経過した。
試合は青森山田が4−0で堀越に完封勝利。ベスト4に駒を進めた。準決勝の相手は栃木代表・矢板中央となった。
※
青森山田は前評判通りベスト4に勝ち進んだが、初戦の2回戦・広島皆実戦では守備に苦しみ2−0。続く3回戦・帝京大可児に先制されながらも4−2の逆転勝利。
この2試合は勝つには勝ったが、課題と反省の残る試合だった。
しかし、きょうは本来の強さが存分に出たゲームだ。
前半だけで4点。攻撃力、決定力の高さを見せつけた上に、守備では堀越をペナルティエリア内に進入を許したのは2、3度ほど。
危ない場面といえば、後半終了直前のシーンのみとほぼ寄せ付けず。パーフェクトな内容と結果と言っていい。
黒田剛監督は「立ち上がりから意図するプレッシング、得意とするリスタートから得点ができた」と高く評価しつつも「後半、まったりしてしまった」と反省の弁。
後半早々のPK失敗を境に「中盤が間延びしてしまった」「1対1が甘くなった」「(交代した)サブのメンバーはもっとアピールしてほしかった」と注文を忘れず、試合直後の青空ミーティングで選手に「これではダメだ」とダメ出ししたという。なかなか厳しい。
また主将DF藤原も「前半は思い通りの展開。守備も完璧だった」と話す一方、後半については「(前半のようなサッカーを)継続できなかった。守備が低い位置となってしまい、攻撃につなげられず、そのままなんとなく(後半が)終わってしまった。60点の内容」と監督同様、厳しく振り返った。
その藤原、3回戦・帝京大可児戦で股関節を捻り、治療を受けての先発出場。ケガを考慮してか、後半31分でベンチに下がった。
黒田監督は「無理はさせたくなかったが長めに引っ張った。痛いながらやってくれた」と話すとともに「いるだけで存在感があり、締まる」と藤原を高く評価していることがわかる。
準決勝の相手は矢板中央高校となった。9日(土)、14時ごろから日本テレビ系列で中継される。
DF藤原は「堅守からのカウンター、そしてセットプレーが特長のチーム。なんとかこじ開けて得点できるようにしたい。次の試合までの3日間でカウンター対策を入念にしたい」と抱負を語った。
「締めながら、次にいけることを良しとしたい」と黒田監督。勝ちながら、課題を見つけ、修正し、改善していく。
これが青森山田の強さなのかもしれない。
![]() |
2025/07/17
2025/07/17
2025/07/17
2025/07/16
2025/07/15
2025/07/15
2025/07/15
2025/07/14
2025/07/14
2025/07/13