1月3日、第99回全国高校サッカー選手権大会3回戦が関東各地で行われ、来季、浦和への加入内定しているDF藤原優大が在籍する青森山田は岐阜県代表・帝京大可児と駒沢陸上競技場で対戦した。
きのう2日に行われた2回戦・広島皆実戦は、ゴール前に敷かれた重厚な守備をいかに崩すかがポイントとなったが、きょうの3回戦・帝京大可児戦は出足の速いプレスに苦しめられる展開となった。
青森山田ボールのキックオフ。センターラインに選手が横一列になり、一度、後ろに下げてからの前線へのロングボールから始まった。
先制点が欲しい青森山田だったが6分、帝京大可児に右サイドを破られ失点を喫してしまう。
その7分後の13分。青森山田は左サイドから入れたDF内田のロングスローをDF藤原が頭でそらしたボールがそのままネットを揺らし、同点ゴールとなった。
その後、攻める青森山田だが、帝京大可児のプレスを前にパスがつながらない。15分、33分、35分とカウンターを食らう危ないシーンがあるなど、一進一退の展開となった。
前半終了間際の39分。青森山田、1点目同様、左サイドからふたたびDF内田からのロングスローからFW名須川がシュート。混戦のなか、最後は2年生エース10番MF松木が押し込み、逆転に成功。2−1で前半を折り返した。
後半に入り、青森山田が攻勢を強める一方、帝京大可児は攻撃をしのぎながらも間隙を縫って長短のパスを織り交ぜ、相手陣内に迫った。
双方、大きなチャンスを作れないまま、迎えた後半20分。
青森山田、三たび左サイドから入れたDF内田のロングスローをMF藤森がシュート。さらにクリアボールをMF安斎がシュート。GKのこぼれ球を最後はDF秋元が押し込んで3点目を挙げ、突き放した。
飲水タイムを挟んでキックオフ。直後の後半22分、右サイドを破られ、失点。1点差に迫られ3−2となった。
終盤、意気上がる帝京大可児に押され、青森山田はセカンドボールが拾えず、防戦にまわる時間帯が増えた。
しかし後半35分、青森山田はPKのチャンスを得た。キッカーDF藤原が冷静に決め、主将の責任を果たした。
試合は青森山田が帝京大可児を振り切り、4−2で勝利。準々決勝に駒を進めた。
試合後のオンライン会見で青森山田・黒田剛監督は「ピッチ内でのコミュニケーションが少なく、先制点を取られた。こうしたことはあまり経験がなかったので、一段と試合を難しくしてしまった」と話すとともに、課題として3得点目の直後の失点を挙げ「(3点目のあと)しっかり守備を固めなおして、4点目を狙おうとした。2失点目が早かった」と反省を口にした。
またロングスローから3得点を挙げたことに関して「ボールポゼッション、ショートカウンター、リスタートなどなんでもできるようになるのが青森山田。きょうの試合はリスタートが効果的。苦しい試合でこうした武器を生かすことができた」と語った。
またPKを含め、2得点を挙げた藤原は「今まで先制されて追いかける展開がなかなかなく、チームとして焦った部分はあった。前半の最後に逆転でき、後半は守勢に回ってしまい、なんとか2点は取れたものの相手のペースで試合が進んでしまって不本意。青森山田が選手権前までにやってきたサッカーができずに3回戦まで終わってしまった。あまりうまくいっていないがこんなものではない。(次の試合まで)1日空くのでしっかりコンディションを整えて青森山田のサッカーを見せていきたい」と総括。また自身の頭で挙げた1点目について「ゴールポストをめがけてすらしたイメージ。今までの積み上げの成果」とした。
なお青森山田はあさって1月5日(火)駒沢陸上競技場でベスト4をかけて、東京A代表・堀越高校と対戦する。14時10分、駒沢陸上競技場でキックオフ、TVerや日テレの高校選手権公式サイトから視聴も可能だ。
※きょう2得点の藤原。空中戦、対人、フィードも申し分なしのプレーを見せた。
前半21分、相手選手との競り合いの際に右内ももを痛めたが、応急処置を受け、フルタイム出場を果たした。
帝京大可児vs青森山田ダイジェスト動画はこちら
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