(佐藤亮太)
1月2日、第99回全国高校サッカー選手権大会が関東各地で行われた。
21年シーズンに浦和レッズへの加入が内定しているDF藤原優大が所属する青森山田高校は、初戦となる2回戦で広島代表の広島皆実高校と対戦した。
試合は6バックで跳ね返し、一発カウンターを狙う広島皆実に対し、長短のパスでサイド、そして中央からも攻める青森山田の構図となった。
ペースを握りながらも無得点が続いた青森山田だったが、0−0のまま折り返した後半5分、中央にいたMF宇野のパスを受けたDF内田が右サイドを駆け上がってクロスを入れると、ペナルティエリア内で受けたMF松木が決めて、先制を果たす。
同10分には、右サイドからMF安斎がドリブルで相手選手を2人かわしてそのままシュートを決め、追加点を挙げた。
その後も主導権を握り続けた青森山田が2−0で広島皆実を下し、3回戦に進んだ。
相手の堅守に苦慮しながらも勝利した青森山田・黒田剛監督は「初戦とあってかなり固い試合の入りとなった。プレッシャーがあるなか、思いを背負いすぎたかもしれない。1点入れば、リラックスできると思っていた。あすの試合はもっと青森山田らしいサッカーをしたい」と振り返った。
キャプテンマークを巻いた主将の藤原は4バックの左センターバックで先発フル出場。空中戦とフィジカルの強さを生かし、相手の攻撃を止めた。
その藤原、攻撃では29分、スローインからMF松木のクロスにジャンプ一番、ヘディングでゴールを狙った。
39分にはロングスローから、さらにペナルティエリア内からと、あわせて2本のシュートを放った。
試合後に藤原は「ことし無敗でここまで来て、自信をもって試合に臨んだ。試合の入りから平常心に、練習試合のつもりという気持ちだったが、選手権の舞台に慣れていない選手がいるため、全員が固くなってしまった。そのため、チームとしてやりたいこと、個人として意図したプレーができなかった」と前半を反省するとともに「後半、MF松木とMF安斎、このエースのふたりが決めてくれたので守備が良くなった」と振り返った。
今回の広島皆実のように、厚く守備を固めるチームとの試合経験が多かったことから、藤原はチームメイトに「冷静に。冷静に」と伝え続けるとともに「やり続けたことで点につながる」と一貫して攻めを緩めない経験則が生きた。
3回戦に進んだ青森山田はあす3日、岐阜県代表の帝京大可児高校と対戦する。14時10分、駒沢陸上競技場でキックオフ、TVerや日テレの高校選手権公式サイトから視聴も可能だ。
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