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遠藤航、ベルギーに向けて出発。「僕らがA代表でしっかりと活躍するために」


7月25日(水)、2016シーズンから浦和レッズに所属したDF遠藤航が、ベルギー1部リーグのシント=トロイデンVV(STVV)へ完全移籍するため、日本を発った。

年代別代表、A代表、そして浦和レッズの国際試合など、慣れ親しんだ成田空港だが、きょうは違う景色に見えたか。遠藤は最後まで空港に駆けつけた方々と写真を撮ったり、サインに応じたり、顔を合わせられなかった関係者のことを気遣ったりと、終始、遠藤航らしい姿を見せた。


遠藤の移籍が発表されたのは、2018明治安田生命J1リーグ第17節セレッソ大阪戦が行われる前日の7月21日(土)18時のこと。前節の名古屋グランパス戦で、ホーム埼玉スタジアム2◯◯2でCKから頭で豪快に2発を決め、チームを勝利に導いたばかり。あの時、ゴールの喜びをかみ締めるような表情は、最後のホーム埼スタになることが分かっていたから。

浦和レッズではリーグ戦、国内のカップ戦、そしてACLで戦い、2017シーズンには優勝を果たし、クラブワールドカップにも出場した。加えて、オリンピック代表、日本代表の活動があり、月日はあっという間に過ぎていった。

遠藤は集まった報道陣の前で出発前の想いを話し、浦和レッズで得た経験について「とにかく連戦で、試合をこなしていって。その試合数が明らかに多いので、それ自体、間違いなく経験としてタフになっていった。素晴らしいものを得られた」と振り返った。


《遠藤航》
Q:改めて伺うが、ワールドカップを終えた後の期間にどのようなことを考えたのか。
A:ワールドカップが終わった後の心境としては、自分の中では出られなかった悔しさと、チームとして、ベスト8へ進出できなかった悔しさの両方があり、オフではなかったが、帰国後、すぐにでも試合に出たいという想いで天皇杯、そしてリーグ戦と臨んでいた。

Q:海外挑戦への想いなどについて。
A:個人的にはプロになる少し前ぐらいから海外志向は強く持っていて、その中で自分に出来ることをやって、今、浦和レッズというチームでプレーすることができ、ロシアワールドカップでのあの悔しさを経験し、さらに海外志向が強くなって。そのタイミングでオファーを頂いたので、非常にうれしかったし、チャレンジしたいという気持ちが非常に強かった。

Q:ベルギーリーグを選んだ決め手は。
A:特に選べる立場ではなかったし、シンプルに海外で挑戦したいというところ、オファーを頂いたのも、シント=トロイデンVVが一番早かったし、そういう意味で、早く自分が海外でプレーしたいという想いと、クラブのオファーが一致したので決まったという形。

Q:ユーティリティープレーヤーというのが魅力の1つだが、希望するポジションへの想いは。
A:クラブにはボランチで勝負したいという話はしていて、サイドバック、ボランチもできる、いろいろなところができることは見ていただいて、そこを評価されているとは思うが、基本的にはボランチでの出場時間をしっかりと増やしたいという想いがあるので、そうなれば良い。


Q:チームメートとのコミュニケーションは?
A:少し関根貴大選手と連絡を取ったくらいで、練習がきついとか、そういう話は聞いたが、それ以外のことでコミュニケーションを図っていないので、向こうに行ってから、いろいろと聞きたい。

Q:ベルギーリーグには同世代の日本人選手がいるが。
A:個人的にはリオ組が多いベルギーでプレーできるのはうれしいし、もっと僕らがA代表でしっかりと活躍するために実力をつけていかなければいけないと思っているので、海外でチャレンジすることはとても良いことだと思うし、僕もこれから向こうでしっかりとみんなと切磋琢磨していきながら努力していきたい。

Q:この1年、何を自分の中で成長の課題として頑張りたいか。
A:すべての部分においてだが、特に守備の部分が特長だと思っているので、ボールを奪うところや1対1は、さらに磨いていかなければいけない重要なポイントだと思う。プラス、中盤でプレーするのであれば、攻撃に関わるプレーが触れると思うので、いろいろなことができる選手にならなければいけない。

Q:4年後にむけて。
A:大事なのは、今回のロシアワールドカップでの悔しさを忘れずに4年間過ごすということで、その第一歩として海外移籍が自分の中にあって、これからはヨーロッパでどれだけ上にいけるのかどうかが大事になると思う。その結果、4年後につながれば良いと思っている。目の前のできることをしっかりとやっていきながら、最終的に4年後、またワールドカップという舞台に立てるように頑張りたい。

(有賀久子)





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