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REDSニュース|浦和レッズが株主総会を開催。 営業収入は過去最高を更新も、ホームゲーム総入場者数は減少|レッズプレス!!

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浦和レッズが株主総会を開催。 営業収入は過去最高を更新も、ホームゲーム総入場者数は減少



浦和レッズは26日(木)、定時株主総会を開催した。17年度の経営情報が開示され、営業収入は5年連続増収の79億1000万円となり、07年度を超えて過去最高を更新した。

16年度より約13億円増収した要因としては、三菱重工、ケンタッキー・フライド・チキンといった新規パートナーの獲得とともに、Jリーグ分配金、ACLの優勝賞金、クラブワールドカップの賞金が加わったことが大きい。

その一方、入場者数の減少は深刻だ。ACLを含むホームゲームの総入場者数は、16年より開催試合が1試合多かったにもかかわらず、80万1401人で3万5836人減少した。リーグ戦17試合の平均入場者数は3万3542人で、16年に比べて3393人減となった。

親会社の支援のない独立独歩の浦和としては、入場者数減は切実な課題。その点を淵田敬三代表は最重要課題としている。

今後、クラブではホスピタリティーの向上に取り組むほか、チラリ配りなどの告知活動、REX CLUBを活用した来場の呼びかけなど、マーケティング活動を本格化させる。こうした取り組み、環境づくりも重要だが、大事なのは魅力ある試合を提供できるかどうか。

総会後の会見で淵田代表が今月21日に行われた第9節・札幌戦を例に「試合前の2、3日でチケットが7000枚から8000枚売れた。大槻さんのラストゲーム、ミシャとの戦いといったこともあったのだろう。やはり興行的に魅力があると人が集まるということを改めて思い知らされた」と語ったことでもわかる。

加えて、「浦和という原点に立ち返って物事を考えたい。(選手には)浦和を背負ってやっていこうと伝えている」とクラブ・チームスタッフ、選手の意識改革の必要性を説いた。

また、淵田代表は約2万人いるシーズンチケットホルダーを満足させるとともに、今後は20代、30代のサポーターを増やしていきたいとも語った。

その中で、オリヴェイラ監督がクラブスタッフ約50人を集め、「同じ方向を向き、同じ気持ちでやっていこう」と呼び掛けるなど、クラブ、チームの結束も求めている。

ときおり出てくる“浦和レッズのあるべき姿”という言葉。その姿は一体何か?まったく具体性はなく、十人十色だ。

ただ、いまは勝てばスタジアムが埋まるといった時代ではない。ここをどこまでクラブは肌感覚で分かっているのか。

お膝元である浦和区民の埼スタ離れ=“ドーナツ化現象”が叫ばれる中、あらゆる意味でクラブの手腕が問われる。

※淵田敬三代表、立花洋一副社長 および 山道守彦取締役の重任が決定した。

(佐藤亮太)
 



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