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REDSニュース|功労選手賞に元浦和・鈴木啓太氏受賞!|レッズプレス!!

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功労選手賞に元浦和・鈴木啓太氏受賞!

12月2日(金)、Jリーグは「2016Jリーグ功労選手賞」の受賞者2名を日本サッカーミュージアム1階にある「ヴァーチャルスタジアム」に招き、表彰式を開いた。今年は、元浦和レッズの鈴木啓太氏が受賞。また、ジェフユナイテッド市原→ガンバ大阪→ジェフユナイテッド市原・千葉→京都サンガF.C。と3クラブでDFとして活躍した山口智氏も受賞し、共に登壇した。

村井満Jリーグチェアマンから、名場面を切り取った写真を入れた記念の盾を笑顔で受け取り、センターマイクの前に立った啓太氏は「皆さんの力があってここまでやって来られたのかなと思う。苦しいこと、うれしいこと、いろいろな思い出がある。いろいろな方に支えられ、僕自身、楽しく16年間、現役生活を進むことができた。その中で1番感謝したいのが個人的なことだが、功労選手賞ということで、僕自身の賞ではなく、ここまで育ててくれた父と母のおかげだと思う。この賞を父と母にプレゼントしたい」と語った。表彰式にはご両親、畑野ひろ子さんと2人の愛娘(まなむすめ)がそろい、啓太氏も時折視線を移して、うれしそうな表情を浮かべていた。

なおJリーグ功労選手賞は過去に、井原正巳氏、福田正博氏、岡野雅行氏、山田暢久氏も受賞している名誉あるもの。表彰式後に行われた受賞者インタビューでは、途中、本人たちも聞かされていなかったサプライズがあった。功労賞受賞者に縁のある方がゲストとして登場。啓太氏の表彰に駆けつけたのは、自身も受賞経験のあるガイナーレ鳥取の岡野雅行氏だった。ゲストが岡野氏だとアナウンスされると、啓太氏は会場中をくまなく探したが、見当たらず。ステージ袖から登場し、思わず大笑い。


「こんなに目立つ方がどこにいるんだろうと思った」と笑って、2人で互いの印象や思い出話を振り返った。また、ビデオメッセージとして北海道コンサドーレ札幌の小野伸二、VfBシュトゥットガルトの細貝萌が登場。啓太氏との思い出を振り返りながら、今後の活躍に対してや帰国した際の食事会に期待を寄せていた。

岡野氏は「(啓太氏は新人の頃から)負けず嫌いで、とにかく必死に向かってくる選手だった。(先輩にも)遠慮はなく、意見を言っていた。優勝した時のチームはワガママな選手ばかりで、私や(田中マルクス)闘莉王など勝手に攻めていく中、カバーリングして後ろをしっかりとバランスをとってくれたおかげで、僕らは安心して攻められた。人のために必死にやってくれる選手だった」とねぎらった。

啓太氏は現在、サッカーのTV解説やサッカー教室参加などを行う中、アスリートの体調管理やパフォーマンス向上をサポートするサービス提供を目指して、腸内フローラの解析事業に着手している。

《鈴木啓太》
(受賞にあたり)自分自身、そこまで貢献してきたかなという思いはあるが、評価していただき、感謝している。(過去の受賞者を見て)そういう選手たちと方を並べるようなプレーヤーではなかったと思うが、16年間、浦和レッズでやってきたことを認めてもらえた。少し恥ずかしいが、(受賞できたのは)自分1人の力や、自分自身のプレーがどうこうではなく、支えてくれた人たち、特にサポーターの存在が大きいかなと思う。

(あすのゲームの見どころは)一緒に仕事してきた仲間がチャンピオンシップ第2戦に臨む。ミシャになってから、5シーズンを戦ってきて、今年初めてルヴァンカップを制することができたが、みんな、Jリーグタイトルが欲しいと思う。やることはきっと変えずに自分たちのサッカーを貫く。ただ、その中で勝利にこだわるところが第1戦に少し見えたのかなと感じたので、あすどんなし合いになるかは少し予想がつかないところがあるが、今までやってきた自分たちのサッカーを見せてほしい。


(有賀久子)



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