(有賀久子)
遠藤優と石川璃音の会話とは〜セットプレーの時間を利用して
3月15日(土)、アウェイのNACK5スタジアム大宮で行われたWEリーグ第14節・大宮アルディージャVENTUS戦では、3対0で三菱重工浦和レッズレディースが勝利し、23日(日)に熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われるAFC女子チャンピオンズリーグ準々決勝にむけて弾みをつけた。
この試合の28分、左サイドで角田楓佳が倒され、ゴールまでは少し遠い位置からのFKを得た時。遠藤優が、石川璃音と会話をしながら、ペナルティーエリアへ向かう背中が見られた。この時、遠藤は、石川に何を伝えていたのか。
「あの場面では、相手の29番[箕輪千慧]がマンツーマンで来ていたんですよ。サイドハーフなのに、ずっとサイドバックの位置まで落ちてくるぐらい。なので、そのスペースが空くから、璃音が運ぶか、別の方法でも、このスペースをうまく使って良いよ、ということを伝えました」と振り返った。
セットプレーというゲームが止まるタイミングでは、ジェフ千葉レディース戦の時のように、コーナーキックをショートにするかどうかなど、セットプレーに直接関係する言葉をかわすこともあれば、今回のように、セットプレーが終わったあとの戦いについて、アイデア出しをしたり、整理するなど、良いミーティングの時間にしている。
さぁ、3月23日(日)はAWCL準々決勝だ。
ナクスタのスタンドからは試合後、AWCLに向かう選手たちに、“赤き血のイレブン”のチャントが送られた。遠藤は「サポーターの皆さんが、チャントを歌ってくれました。気が引き締まりました。私たちが思う以上に、サポーターのアジアに向けた思いは熱いと思うので、良い準備していきたいです」と話した。
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