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ハートビートレッズ×PRESS

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興梠慎三「こんなに決めることのできないFWを応援してくれて、うれしい」

FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING-UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。


あっという間に明治安田生命J1ファーストステージが終わりました。浦和レッズの成績を見ますと、10勝3分け4敗。勝点33の3位でした。振り返ると、4敗うちの3つは、6月に行われた5連戦(鹿島アントラーズ戦[0●2]、ガンバ大阪戦[0●1]、サンフレッチェ広島戦[2●4])で喫しています。また、スコアレスドローとなったアルビレックス新潟戦、サガン鳥栖戦でゴールが決まっていれば、違った結果になったはずです。

チームというのは、勢いのあるときは勝てますが、一度悪くなると、なかなか勝てないもの。長いシーズン、こうした波は、必ず起こるものです。「今のうち、悪い時期があっても良いと思う。悩むことはない。逆に3連敗で終わって良かった」。そう話していたのが、興梠慎三です。


なぜ、そう思ったのか。興梠が鹿島に在籍した2009年。この年、鹿島はリーグ優勝を果たしましたが、実は5連敗を喫していました。こうした経験をしたからでしょう、興梠は「どのチームにも悪い時期というのは必ずある。考えても損だと思った」と話します。鹿島も浦和も、長年、積み上げた戦術があります。1つ勝てば、再び勝てるようになる、こうした確信が興梠にはあったのです。

これは、点取り屋としても同じことが言えるかもしれません。興梠は、チームの不振よりも自分の調子が上がらないことに深く悩んでいました。決定機が多くあったにもかかわらず、決められなかったわけですから、悩むのも分かります。それが先日のヴィッセル神戸戦[3○1]で、2ゴール。リーグ戦の得点は4月29日(金・祝)に行われた名古屋グランパス戦[4○1]以来、およそ2カ月ぶり。当然、手放しで喜んでもいいですが、「今までシュートを外してしまい、申し訳ない」と喜びは半分。

神戸戦はハットトリックを達成できるPKのチャンスもありましたが、「せっかく大事な記念日。決めるなら、自分らしいゴールで決めたい」と、2人目のお子さんが生まれた梅崎司に譲るという気前の良さ。さらに興梠は、「こんなに決めることのできないFWをサポーターのみなさんが応援してくれて、うれいしい」。そう話します。

無欲というか、なんというのか。こうしたFWにボールは集まるもの。あとはゴールを決めてくれれば、得点王の道も見えてきます。リオデジャネイロ五輪出場のためチームを離れる7月17日(日)の「さいたまダービー」まで、慎三さん、しっかり決めてください。
2016年6月27日放送(佐藤亮太)

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