ブランコイリッチ「ブランコと呼んでほしい」
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。
1月10日(日)、鈴木啓太の引退会見が行われましたが、ちょうどこの日、今季から加入するブランコイリッチを浦和の街で見かけました。
通訳のロドリゴ・シモエスさんとともにいたイリッチ。身長188センチですから、背は大きいですよ。でも外国籍選手にありがちな屈強な身体つきではなく、スラッとした体格でした。「この方が、しっかり走れるからね」とイリッチは笑います。体形を見る限り、高さとスピードがあるDFだと想像できます。浦和レッズの歴代の選手に例えると、ちょうどネネのようなタイプの選手かもしれません。
このイリッチについて覚えてほしいことがあります。それは呼び名。イリッチは、ファーストネームの「ブランコ」と呼んでほしいとのことです。
この「ブランコ」と一緒にいたロドリゴ通訳。これまで、マゾーラ、ポポ、マルシオリシャルデス、ズラタンの通訳を務め、今回、ブランコも担当します。ブラジルで生まれ、小学校の時に日本へやってきたロドリゴさん。日本語、ポルトガル語はもちろん、ズラタンのときは英語、そして、ブランコのときはスペイン語と、実に4カ国語を話すことができます。
ロドリゴさんには、通訳ならではの心配があります。それは試合終了後の取材対応の時です。TVカメラの前に立った際、ズラタンの通訳を英語でやった後、すぐにブランコの通訳をスペイン語で行う場合もあります。英語からスペイン語と言語を変えなければなりません。ロドリゴさんは「短い時間で言葉のスイッチを切り替えればいいけど、なかなか難しいかな」と話しています。
通訳の仕事は言葉を訳すだけではありません。はるばる日本にやってきた選手たちが気持ちよくプレーできるよう、サポートするのも大事な役目。昼夜問わず、何か困ったことがあれば、すぐに行かなければならない仕事です。自分の家族よりも、選手と過ごす時間の方が長いかもしれません。外国籍選手の活躍は、通訳に懸かっているといっても過言ではありません。
2016/1/12放送
(佐藤亮太)