柏木陽介、佐藤寿人に教えられた縦の絆
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。
天皇杯準々決勝・ヴィッセル神戸戦に向け、チームは12月6日(日)から練習を再開。先週、選手たちには、心身ともに切り替えるため、1週間のオフが与えられました。
その間、槙野智章と宇賀神友弥は、槙野の古巣であるドイツのケルンとボルシアドルトムントの練習を見学し、刺激を受けました。ズラタンはグアムでのんびり家族と過ごし、茂木力也は、両親とともに温泉旅行に出かけました。
そうした中、柏木陽介は、関根貴大、岡本拓也を連れだって、北海道を旅行。岡本は、北海道のおいしいものをたくさん食べてリフレッシュできたと話します。そして、驚くことに、掛かった費用の全てを柏木が出したと言うのです。北海道だけでなく、今年は金沢にも行きましたが、ここでも柏木が全ての費用を出しました。また、以前には浦和レッズレディースの選手を集めて食事会を行いましたが、これも「柏木持ち」という気前の良さです。
サッカーに限らず、こうした話はよく聞かれます。柏木自身も特別なことと思っていませんが、実は、キッカケがありました。サンフレッチェ広島時代、柏木が20歳の時。佐藤寿人にグアムで行うシーズン前の自主トレーニングに誘われ、一緒にコンディションを整えました。その時、全ての費用を佐藤寿人が出してくれて、柏木は大変驚いたそうです。
普段から「何かを学びたい」という気持ちがあり、年上の人との接点を多く作る柏木。当然、年上の人からごちそうになる場合もあり、また、柏木本人が逆の立場になることもあります。何か良いことをされたら、ほかの誰かにも返していく。これは社会のマナーなのかもしれません。
柏木は「関根や岡本が行きたいと言えば、連れて行きたい。今度は2人が、自分の後輩に同じことをすればいい。また、いずれ自分にも違った形で返ってくると思うから」と、理由を話しました。今、徐々に失われている先輩・後輩の関係性を、柏木陽介があらためて教えてくれました。
2015/12/08放送
(佐藤亮太)
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