興梠慎三「残り試合、全勝するつもりで行く」
FM NACK5で毎週月曜日〜木曜日6:00〜9:00放送中の『WARMING−UP MUSIC』のコーナーで、浦和レッズのちょっといい話をお届けしている「ハートビートレッズ」(8:26頃放送、提供「埼玉県三菱自動車販売店連合会」)今週放送した中から、厳選した1本をREDS PRESSにて掲載します。
10月17日(土)は、いよいよアウェイのガンバ大阪戦を迎えます。浦和レッズとしては、最後の万博記念競技場でのゲームになります。
5月2日(土)に行われた対戦は1−0で勝ちましたが、やはり忘れられないのは、2014年11月22日に行われたJ1第32節です。ホーム・埼玉スタジアム2002での戦いは、0−2の敗戦。その後に行われた2試合でも立て直せず、結局、2位でシーズンを終えたことを考えると、いかに重要な試合だったか、あらためて分かります。
このガンバ戦で1つのシーンがありました。後半アディショナルタイム。腓骨骨折をおして、興梠慎三がピッチに立ちました。奇跡を信じた人もいたでしょう。しかし、誰もが無謀な起用と感じたはずです。ほかの選手がいるにもかかわらず、なぜ、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は興梠を帯同させ、出場されたのか? そう思った人も少なくありません。
結果、同じ箇所を痛め、ケガはさらに悪化。影響は年を越え、トップコンディションに戻るまで、およそ半年、かかりました。そこから興梠は点を重ね、ここまでリーグ戦11得点。あと1点で昨季の12ゴールに並びます。もし、あのケガがなければ、昨季リーグ優勝していたかもしれません。しかし、興梠は「そういう時期だったと思っている」と、一切、恨み言(うらみごと)は言いません。
悔しさを抑え込み、全てを受け入れた興梠だからこそ、土曜日のG大阪戦に、強い気持ちで挑みます。「やれる自信はある。勝てば、大きく前に行ける。昨季の繰り返しをしないように、残り試合、全勝するつもりで行く」。そう話します。
ここ最近、スタジアムで聴かれる新しい応援歌(チャント)では、「浦和のエース」と歌われています。「残り4試合、厳しい戦いの中、自分のプレーを見せたい」。興梠慎三はサポーターが誰もが認める「浦和のエース」。あとは、それを結果で示すだけです。
2015/10/15放送
(佐藤亮太)
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