(有賀久子)
バラ効果?!さいたまダービーで活躍の角田楓佳、母校でレッズローズ植樹に参加
午後から、あいにくの雨が降った3月12日(水)、三菱重工浦和レッズレディースでボランチを務める角田楓佳がホームタウン活動の一環として、自身の出身中学校である『さいたま市立与野西中学校』を訪ね、同校の美化委員の生徒たちとの『レッズローズ』の植樹活動に参加した。
JR与野本町駅西口から徒歩圏内に、角田の母校はある。新大宮バイパスに繋がるたつみ通りには、中学校の先に『彩の国さいたま芸術劇場』があることから、駅から劇場までのルートは『アートストリートエリア』と指定されている。中でも、与野西中の正門前には、同劇場の『シェイクスピア・シリーズ』に出演した俳優たちのサイン入り手形レリーフが飾られている。
『レッズローズ』は、2010年に誕生。さいたま市中央区出身のバラ育種家、河合伸志(かわい・たかし)さんが11年もの歳月を費やし、育種した。花径4センチ、樹高80センチほどに育つ、花つきや花持ちの良い、育てやすいミニバラだ。今回のような花壇から、鉢植えも可能であることから、ベランダでも栽培できる。
角田は、開始を待ちながら、同校で昨年度から採用されたという新制服を見て、「私たちの頃は……」と卒業からの5年の変化を感じていたようだ。生徒たちの輪にすぐに溶けこみ、シャベルを担当。まず、植え替える前に、サイズに合わせて深さを掘り、肥料を入れ、植え替え、土を戻し、さらに肥料をかけ、たっぷりの水を与える。
今回、与野西中の花壇に植樹されたレッズローズは10株。5月初旬に咲く予定。最後に、クラブからはクリアファイルのプレゼント。角田は、終始、笑顔で「こうやってまた、ここに来られたら」と卒業後、初めての選手としての来訪を楽しんでいた。
生徒たちには「レッズレディースは今、リーグ戦で3位。優勝を目指しているので、スタジアムに応援に来てくれたら嬉しいです」と声を掛けた。
その角田、15日(土)に行われたさいたまダービーの大宮アルディージャVENTUS戦では、ボランチの位置で的確にボール奪取し、チームの攻守の繋ぎ役に。さらにセットプレーのキッカーとしても活躍した。試合後には「バラ効果かな?」と満面の笑みを浮かべた。
・・・・・・