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REDSPRESS EYES|1人でも多くの人にレッズレディースを観てもらいたい〜11月の広島戦、日程変更の背景と思いに触れる|レッズプレス!!

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1人でも多くの人にレッズレディースを観てもらいたい〜11月の広島戦、日程変更の背景と思いに触れる

(有賀久子)


1人でも多くの人にレッズレディースを観てもらいたい〜11月の広島戦、日程変更の背景と思いに触れる


サンフレッチェ広島がAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)に臨むため、未定だったJ1リーグ第36節の広島との日程が確定し、8月29日(木)に発表された。11月10日(日)に埼玉スタジアム2〇〇2で行われる。15時キックオフ。

その発表から2時間後、三菱重工浦和レッズレディースが、2024-25 SOMPO WEリーグ第8節のサンフレッチェ広島レジーナ戦の日程変更を伝えた。当初、ホームの浦和駒場スタジアムで、10日(日)の14時開始予定だったが、前日の9日(土)に実施するという報告だった。

土曜日に、浦和駒場でWEリーグを。

日曜日に、埼スタでJ1リーグを。

過去、何度も同日開催があり、トップチームかレッズレディースか、サポーターが観戦の選択を強いられたり、レッズ後援会が急きょバスを手配したり、各自が路線バスや自転車などで移動したり、と、両チームを現場で応援するには工夫が必要だった。

今後も頭を悩ますスケジュールが出てくると思うが、第1歩として、今回の『REDSPRESS EYES』では、この両日開催を柔軟に対応した三菱重工浦和レッズレディースの取り組みに注目したい。

2005年4月、地元のさいたまレイナスを引き継いで、レッズレディースの歴史が始まった。来年2025年で、20周年を迎える。秋春制を導入するWEリーグにおいて、今シーズンは、チーム発足からの節目の1シーズンだ。

8月30日(木)、チーム発足記者会見が行われた同じレッズランドで、2024-25 SOMPO WEリーグ開幕前会見が開かれた。冒頭では、クラブの田口誠代表が登壇し、レッズレディースが今年度に掲げる新ビジョン『Beyond WE!みんなで想像の先へ』を発表。そして、今シーズンの事業計画を説明した。



リーグ3連覇やAWCLの戦いなど、タイトル獲得に突き進むのはもちろんのこと、クラブは、ブランド力や集客力の向上によって“価値を高める”こと、浦和の街に出ていったり、日頃から応援頂くパートナー企業とのコラボレーションなど、三菱重工浦和レッズレディースを知ってもらうこと、“広げていく”ことに対して、積極的に取り組んでいくことを宣言した。

中でも、集客はレッズレディースの大きな課題だ。



広島やセレッソ大阪ヤンマーレディース、マイナビ仙台レディースなど、努力をうかがえる数字を出している。クラブはまず、メンバーシップ『REX CLUB』に登録するサポーターに向けて、レッズレディースの魅力に触れてもらう機会を増やそうとしている。その1つが、25日(日)のアルビレックス新潟とのトレーニングマッチ後のファンサービス実施だ。

そして、今回の日程変更。

迅速に日程を変更できたのは、土曜、日曜と2日間、同時刻の浦和駒場スタジアムを予約していたということだ。浦和駒場スタジアムは、陸上競技場としての側面をもち、記録会などの開催も組まれている。WEリーグだけではなく、レッズユースをはじめとする公式戦の会場にもなる。

シーズンの中の1試合とはいえ、秋に2日間、三菱重工浦和レッズレディースがおさえるというのは、ホームタウンを筆頭に多くの理解と協力があったと推測する。

レッズレディースの藤倉佳子本部長に聞く。



「一番、日程のところで難しいのがスタジアムの確保なので、常に男子の日程担当とコミュニケーションをとっていて、(日程が)分からないという時には、出来れば、(週末の)両方をおさえさせてもらいたいということを、浦和駒場スタジアムさんにお願いをしています。本当にさいたま市、浦和駒場スタジアムの皆さんにはご協力を頂いていて、他の団体も、いろいろと使いたい中で、配慮頂いているので感謝しています。

どうしても同日開催だと、(集客が)なかなか難しいところがあるので、今回は、男子が日曜日なら、レディースは土曜日ということで、この週末、2日間とも、相手は広島さんで、男子ともども盛り上げていきたいなと思っています。そういう意味でも、日程をズラせたことは、レッズレディースにも良かったかなと思っています」。

藤倉本部長をはじめ、レッズレディースに関わる人たちが今、全力で突き進む理由は、“人が集まらない”という現実に直面したから、でもあるのではないか。藤倉本部長の、この言葉から察する。
「レッズファミリーに支えられ、他のクラブに対して、リーグの当初はある程度、優位性もあるかなと思っていたんですけど、昨シーズンだけで言うと、(平均入場者数は)3位なので、他のクラブも相当、集客を頑張っていらっしゃる。その中で、もう『レッズ』という優位性が全くなくなっているなというのを正直、思っていて、危機感を覚えています」。

今回の取材の中では、こんな正直な思いも口にしている。

「今、是非、力を借りたいなと思っているのは、日頃から男子の方でもレッズに関心のあるREX CLUB会員の皆さん。今まで一度も観たことがない方がたくさんいらっしゃると思うので、是非、一度、レッズレディースに来て頂きたいということで、REX CLUB会員の方を中心にプロモーションをかけてやっていきたいと思っています」と今後の展開に触れた。

レッズレディースの集客アップは、クラブにできること、外部の協力を求めること、さまざまなポイントがある。

『#愛さレッズレディース』

このハッシュタグに近づくように、選手の個性やチーム一丸となって戦う姿、強さを見せ続けると共に、1人でも多くの人に、選手の顔と名前を知ってもらう努力を続けていくことで、仲間を増やす喜びに繋がるだろう。

9月15日(日)、2024-25 SOMPO WEリーグが始まる。

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