7月10日のJ1第22節・大分戦を終えて、約1カ月の中断期間に入った。ここで、前半戦の浦和レッズを総括する。
(佐藤亮太)
《前半総括》
シーズン前、ここまでの健闘を誰が予想しただろう。望外の出来と言っていい。
なぜ、ここまでなったのか?
リカルド ロドリゲス監督の手腕はもちろんのこと、強化を司るフットボール本部との連係がある。
一つに、補強。
西野努TDの会見での言葉の端々から、これまでの『現場へのお任せ感』は薄れ、監督とのひざ詰めでの相談と、機を見るに敏、即断即決の光景が浮かぶ。
資金面では以前に比べ、決して多くはない。限られた範囲だからこそ、ピンポイントの補強に成功したといえる。
細かい点では合宿の日程。新しく且つ難解な戦術を根付かせるにはできるだけ時間が必要だった。
新型コロナウイルス感染防止の配慮はあるが、従来のように一度、さいたま市に戻るのではなく、じっくりと腰をすえてできるよう、日程を調整したと聞く。
強化だけでない。コロナ明けを想定し、従来のファン・サポーター、新規拡大にむけた広報部、運営部などの積極的な仕掛けにも余念がない。
いうなれば、チームとクラブがカチッと歯車がかみ合っている、つまり、本気度が伝わるのだ。
チームもクラブも「迷わず行けよ、行けばわかるさ」。リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯を戦う後半戦。来季を見据えながら浦和レッズは前のめりで突き進む。
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