7月10日のJ1第22節・大分戦を終えて、約1カ月の中断期間に入った。ここで、前半戦の浦和レッズを総括する。
(佐藤亮太)
「この道を行けばどうなるものか。危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし」。前半の浦和レッズは、このアントニオ猪木氏の言葉があてはまる。
昨季の主力選手が移籍し、J1未経験のJ2選手の加入があった。浸透に時間がかかるリカルドサッカーの中で、キャンプ中の規律違反による柏木陽介の放出ということもあった。
右手に小さな確信を。左手に大きな不安を抱えながら、チームは薄氷のうえを走り抜けていた。
しかしシーズンが始まってみれば、MF小泉佳穂ら新加入の躍進をはじめ、ルーキーMF伊藤敦樹のレギュラー奪取。GK鈴木彩艶の先発起用と、ここ数年のスタメンに地殻変動が起こった。さらに『神様・仏様・ユンカー様』の加入もあった。
彼らの活躍に引っ張られるように、リーグ戦の順位は暫定5位で中断期間を迎えた。またACL出場権の近道である天皇杯、それにルヴァンカップでも勝ち残っている。
小さかった確信は、大きく、大きかった不安は期待にいつしか変わった。
(?に続く)
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