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試合レポート|2019プレナスなでしこリーグカップ1部準々決勝:日テレ・ベレーザ戦=試合展開、コメント|レッズプレス!!

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2019プレナスなでしこリーグカップ1部準々決勝:日テレ・ベレーザ戦=試合展開、コメント

浦和、日テレ・ベレーザに2−3の逆転負け。なでしこリーグカップ決勝進出ならず

浦和レッズレディースは7月28日(日)、AGFフィールドで行われた2019プレナスなでしこリーグカップ1部準決勝で日テレ・ベレーザと対した。

前半の浦和は完璧な出来だった。狙いとしていた前線からのプレスを掛ける。お互いコンパクトに良い距離感を保ち、ボールを取られたらすぐに回収。すぐに攻撃を仕掛け、ベレーザを圧倒した。

8分、浦和が迎えたコーナーキックの場面。混戦からこぼれ球をDF南萌華が右足で叩き込み、先制点を挙げた。実は1点目が決まる8分までのシュート数は7本。うち3本がFW安藤梢。「決めたかった」この気持ちに満ちており、いつも以上に攻撃的に仕掛けたことが分かる。

そして迎えた28分、左サイドバックのDF佐々木繭が入れたサイドチェンジを、右サイドのスペースに走りこんだDF清家貴子が追いつき、ゴール前にグラウンダーのパス。これをMF柴田華絵が押し込み、追加点を挙げた。浦和が試合を優位に進めた。

しかし、さすがはベレーザだった。前半アディショナルタイム、スルーパスからFW籾木結花に1点を返され、1ー2と迫られて前半を終了した。

終始、浦和ペースで進んだ前半だったが、後半は一変。一気にベレーザのペースに。49分、右サイドにいたFW籾木からゴール中央へクロス。これをゴール前、FW宮澤ひなたに押し込まれ、あっさり同点に。

またその2分後の51分にはアクシデントが・・・。浦和GK松本真未子がペナルティエリアを出て、相手シュートをブロックしたところ、手に当たって、ハンドの判定。一発退場となり、10人でのプレーを余儀なくされたに。

ベンチは左サイドバックの佐々木繭をベンチに下げ、GK池田咲紀子を投入。左SBにFW高橋を入れ、4−2−2−1の布陣として状況打開を図ったが、その後は防戦一方の展開が待っていた。67分日テレFW田中美南に決められ、この3失点目で勝負あり。

完全に押し込まれた浦和。後半だけでバーやポストに助けられること計4度。そのなか、なんとか前線にボールを運んで、得意のセットプレーに持ち込もうとしたが、前にボールを運ぶことすら難しかった。

試合は2−3で浦和の逆転負け。なでしこリーグカップ決勝進出とはならなかった。

潮目は、やはり52分にあったGK松本の退場。後半勝負のゲームプランが崩壊したと言える。それとともに前半、更なる追加点が必要だったこと。そして前半終了前の失点が悔やまれる。

ここ最近のベレーザ戦では、浦和はある程度ペースを握りながら試合をすすめるが、最後に逆転される試合が多く、あと一歩という内容ばかり。抽象的だが、そのあと一歩を埋めるのが、今後のチームの課題だ。

《スタメン》
GK松本真未子
DF清家貴子・長船加奈・南萌華・佐々木繭
MF栗島朱里・柴田華絵・水谷有希・安藤梢・吉良知夏
FW高橋はな

(サブ)
GK池田咲紀子
DF長嶋玲奈
MF遠藤優・柳澤紗季・柴山史菜
FW植村祥子・菅澤優衣香


《交代》
53分DF佐々木→GK池田咲紀子
58分MF水谷→FW菅澤優衣香
80分MF吉良→MF遠藤優


《森栄次監督》
前半は自分たちでペースを作れて、良かった。後半、アクシデントが起きてしまった。
前半の最後のところで2−0で終わることと、2−1で終わってしまった。本当は2−0で終わればよかったが・・・。

ベレーザの選手はうまい。いま、ベレーザ自体にシステマティックにやっている分、その部分を打開するにはどうすればよいのか考えたうえ、前線からプレスをかける、DFラインはマンツーマン気味になってしまうが、前半はなんとか凌ぎたかった。

前半を0−0か1−0で終わればいいと選手に伝えたが、2−1で終わったのは良かったこと。

後半、1人いなくなってしまうとやはり苦しくなってしまう。プランでは菅澤を投入するところが“勝負どころ”と考えていた。1人少なくなって、菅澤を入れ、1トップにしたが、うまくいかなかったので2枚にし、点を取りにいったが、取ることができなかった。

《南萌華》
きょうのゲームプランとしては前からプレッシャーをかけることだったが、その点は前半からうまくいった印象がある。2点取れたがそれ以上にチャンスはある。前半の時点で試合を決めきれるような点差をつけたい。

きょうの前半のような展開をリーグでもできれば、チームとして上にいける。前半、2−0で折り返せれば、良かった。あの時間で失点すると後半の流れでは相手にもっていかれてしまうと感じた。DFとしての反省点。(10人になったあと)1人いないと大きい。そのなかでせめて引き分けで終わりたかった。不運もあったが、ミスを作ってしまったのも自分たち。リーグに向けて、後半の戦い方を課題にしたい。

《栗島朱里》
前からプレスにいって、人に付きにいったのが狙い。そこから2点取れたのは良かった。チャンスがあるなか、追加点取れたのと、前半の終わり、失点したのがもったいなかった。

(ベレーザとの差は以前に比べ縮まり、あと一歩というところまでは来ているが、そのあと一歩とはどこにあるか)いろいろあるが……きょうのように前半、先に2点取った。もう少しチャンスがあった。そこで決めたかったが、守り切れなかった。2−0と2−1で折り返すのでは違う。ベレーザとの試合は後半勝負。自分たちが前半、リードしたとき・・・監督も話していたが守りに入るのではなく、やってきたことをやる、追加点を取りに行く、その姿勢だと思う。

《安藤梢》
2−0で行ければよかったが。(試合開始直後、3本、シュートを打ちましたが)やはり得点を決めたかった。前半の最後に失点してしまい、押し込まれてしまった。そこも含めて、2点取って、ゼロで抑えられず、力不足だった。

前線からプレスに行ったが途中、相手に外されてしまい、サイドバックがオーバーラップした際、対応が遅れてしまった。

(有賀久子)

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