2点ビハインドの中、残り45分間で逆転を狙ったものの、気温31.1度、乾いたピッチの状況下でボールが走らず、テンポある攻撃を展開することができなかった。相手にとって、最後まで怖い攻撃を出しきれなかった浦和は、前・後半合わせて14本のシュートを打ち、千葉の倍の数字を記録したが、結果は0ー2で敗戦。勝ち点15から伸ばすことはできなかった。
第8節、あす12日(日)には浦和と勝ち点1差で2位に位置する日テレ・ベレーザを含む2試合を控えている。浦和は5月19日(日)、上野運動公園競技場(三重県)で伊賀フットボールクラブくノ一と対戦する。
《得点》
15分 小澤寛(千葉)
22分 山崎円美(千葉)
《先発メンバー》
GK池田咲紀子
DF清家貴子(81’→遠藤優)・長船加奈・南萌華・佐々木繭
MF栗島朱里・柴田華絵・吉良知夏・水谷有希・安藤梢(59’→高橋はな)
FW菅澤優衣香
サブ
GK松本真未子
DF長嶋玲奈
MF柳澤紗希・柴山史菜
FW大熊良奈
《森栄次監督》
ゲームの入り方は悪くはないと思ったが、ボールがうまく走らずに、だんだんと(相手の守備を)こじ開ける力がなくなった。前半の悪い時間の失点だった。2点目は余計だったが、そこを打開しないと、当然、上には行けないという気持ちはある。自分の中でも学習のゲームだった。
(試合の入りは)ボールを握りたいと思いながら、スムーズに相手のゴール前まで運ぶことが出来て、小さなチャンスだが、シュートまでいけたシーンがあった。それが続くかなと思ったが、そうはいかなかった。ボールのあるところへのプレッシャーというか、そこが弱かった。切り替えも遅かった。その点はテーマとして伝えているが、裏を狙われてしまったことは反省点。
(0ー2の中で迎えた)ハーフタイムに言ったのは、3点を取りに行こうということ。点を取りに行くよ、と言ったが、向こうもリトリートして、上がってくることもなく、こじ開けるにはサイドやワン・ツーなど、ダイレクトをうまく入れなさいと伝えた。ただ、自分たちはトライアンドエラーを重ねながら、やっていきたい。ブレずに、やっていくことをミーティングでも伝えた。
ずっとトレーニングしていることをやっていかなければいけない。そこは少し崩してはいけないな、と思った。(変えてしまうのは)選手に対して失礼でもある。
《南萌華》
(サッカーにおいて)失点してしまうことは絶対にあり、そういった時にチームとしてどうやって立て直していくのかというのが大事だと思う。今回、その修正がうまくいかなかったことが反省点の1つにある。後ろからの崩しや前線での突破で、テンポが同じままでパスをしていても相手は変化しないし、1つ、ワンタッチのパスでリズムに変化をつけて、相手の嫌なところを取っていくことを全体で共有しないといけない。きょうみたいな試合があって、修正できるところはたくさんある。そのままにせず、どうやって修正していくかを考えることがサッカーの1つの楽しみだ。今の自分たちよりも、まだまだ出来るというのも分かったので、いろいろと変化をつけながらだと思う。
壮行会があると、選ばれた実感と頑張らなくてはという気持ちになる。(メッセージフラッグは)いつ、書いたのかな?と。レッズの代表として、日本の代表として戦っていきたい。
《栗島朱里》
逆転するために点を取りに行ったが、負けてしまい、悔しい。相手が千葉だからと、特別に自分たちのサッカーを変えることはなかった。何でもないミスからとも言えるが、それも周りとの距離をよくしていれば防げるものだったので、そこは反省点だ。(失点後は)リーグを戦っていく上で、先に失点する形はあると思うが、そこからどう自分たちが崩れずに逆転するかは少し課題かなと思う。点を取りに行く時、サイドを効果的にえぐれなかったのが課題だ。
《清家貴子》
早い時間に失点してしまったことで相手も引いてきて、そこを崩せずにじれったい感じになった。(試合の入りは)いつも以上にうまくボールを動かすことが出来ていたし、相手陣地の深いところでのボール回しが出来ていたので良いかなと思ったが、自分たちのミスから2失点したところで立ち直れなかったのは課題かなと思う。