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試合レポート|2019プレナスなでしこリーグ第1節・AC長野パルセイロレディース戦=試合展開、コメント|レッズプレス!!

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2019プレナスなでしこリーグ第1節・AC長野パルセイロレディース戦=試合展開、コメント

トップ下の水谷有希が躍動。浦和レッズレディースが開幕戦で勝利

2019プレナスなでしこリーグが開幕。浦和レッズレディースはさいたま市浦和駒場スタジアムでAC長野パルセイロ・レディースと対戦した。

《スタメン》
GK松本真未子
DF清家貴子・長船加奈・南萌華・佐々木繭
MF柴田華絵・栗島朱里・吉良知夏・水谷有希
FW安藤梢・菅澤優衣香

春の嵐か、強風の中で試合は進んだ。浦和は前半から素早い攻守の切り替えで長野陣内に迫った。40分には吉良がシュート。GKがはじいたこぼれ球に最後は菅澤が左足で決めて浦和が先制。1−0で前半を折り返した。

後半は水谷が躍動した。49分には右サイドからペナルティエリア深くに進入てしてシュート。これは力なく得点ならず。53分には水谷が左サイドからクロス。ゴール中央で菅澤がヘディングシュートを放つが、クロスバー直撃。

そして55分、右サイドの長船のクロスを受けた水谷がGKの位置をしっかり見極めてループシュート。これが決まり浦和が追加点。

止まらない水谷に触発された攻撃陣。65分には吉良から右サイドの清家に渡り、最後は菅澤がシュート。67分にはCKのこぼれ球に吉良。77分には安藤がシュートと攻撃の手を止めなかった。

長野の横山久美を中心とした攻撃陣に手を焼く場面もあったが、粘り強い人数をかけた守備で対応。79分には横山からのパスを受けた巴川優希に決められたが、なんとか逃げ切った。

シュート数を見ると、長野の4本に対して浦和は15本と圧倒。しかし、かなりリスクを負ったサッカーのため、危ない場面も見られた。このサッカーがベレーザ、INACにどこまで通用するか、浦和の真価が問われる。

得点
40分 菅澤優衣香(浦和)
55分 水谷有希(浦和)
79分 巴川優希(長野)

交代
浦和のみ
69分 吉良→遠藤優
90分 清家→高橋はな

《森栄次監督》
(以前、「運動量を生かして頑張って戦う選手たちが報われるようなサッカーができれば」と話されていたと思います。そうしたサッカーが出ていたように見えました)(運動量や戦う部分は)欠かしてはいけない点で、このチームのベース。それにプラス、ポゼッションや選手個々の判断を大切にしたい。こちらが「こうやりなさいよ」と言うばかりでなく、選手が考え、瞬間、瞬間に判断させたい。ショートパスが多くなるなどチームとしての道筋はつけるが、選手の発想、アイデアを大事にしていければと思う。

(清家を右サイドバックで起用しましたが、その狙いは?)サイドバックを高い位置に配置する中、ポゼッションしているエリアから逆サイドにボールが行くことで、一直線にゴールに向かえる。そのためには脚力のある清家選手のほうが良さは出ると考えた。守備は多少目をつぶらなければならないが(笑)。

(水谷のトップ下起用について)このチームのなかでは唯一間をとれたり、逆をとれたり、時間差を作れる選手。ボランチなのか、トップ下なのか考えたが、トップ下だと時間差を作れるので起用した。また献身的に、相手がマークしていないスペースに入るのがうまい。相手のブロックの間にうまく入って間をとれれば、後ろから追い越せる。なので、トップ下で起用した。

(今日の試合で課題を挙げるなら?)終盤に足が止まったこと。パスミス、トラップミスもあったが、その選手を責めるつもりはまったくない。サポートがもっと早ければなんでもないプレーで終わった。最後の運動量も課題になった。

《水谷有希》
前めのポジションと言われているが、味方同士で動きを見ながら、周りの選手の動きで自分はどう動けばいいのかを気にしながら動き回っていた。

(ボランチとの関係性は?)距離感は意識していた。ダブルボランチの先輩方(柴田・栗島)とも感覚が似ているので、感じる部分は多い。

(後半、楽しそうにプレーしていましたが)楽しいです。見て楽しそうと思ってくれれば嬉しい。今年はよりこのチームの一員になったと感じるので、のびのびプレーできている。

(ゴールシーンについて)GKはもしかしたらブラインドになっていたかもしれない。GKが前に出ているのもわかっていた。頭を越せばゴールはできると思った。フネさん(長船)から良いボールが来て走りこんだ、そのままのスピードで行く選択肢があったが、スピードより足元に自信があるので、いったんスピードを落とした。先にこちらが止まれば、相手は一歩遅れて止まる。一歩の間合いで何かしようとシュートを打った。

《清家貴子》
攻撃を期待されているので生かしたいが、最終ラインの選手であることを忘れずにプレーした。

(両サイドバックがかなり高い位置をとっていましたが?)自分は縦にどんどん行っていいと言われた。その空いたスペースに中盤の選手、サイドハーフの選手が入って、攻撃を組み立てている。

《南萌華》
私たちのサッカーはセンターバックの2枚がしっかりと相手のFWをつぶさないと成り立たないサッカー。試合前にも「強く行け」と指示があり、強く相手にいった。1失点したが、風に対応しながら、相手FW2人を抑えられた。

《吉良知夏》
(すばやくボールを奪い、前に攻める。今年の浦和はその点がより徹底されているように見えますが)そこが森監督のやりたいサッカーのひとつ。ピッチに立つ選手、ベンチにいる選手とチーム全体の特徴を見て、それが合っていると感じる。

(試合後に長期離脱した加藤千佳のユニフォームを掲げていましたが?)今年は22人でスタートしたので、(加藤)千佳も悔しいと思う。本人に「ユニフォームを持っていっていい?」と連絡して許可を得た。チーム力の大切さを森監督も私たちに言っている。誰が欠けてもダメなので。

《栗島朱里》
攻守の切り替えを速くすることを意識し、バランスを見ながらプレーした。

(試合後の選手の話を聞くと、『周りの選手の動きを見て』という言葉が出てきます)このサッカーするには距離感が大事。距離感が良ければ、失った瞬間にすぐに奪いにいける。逆に、距離感が悪いときはすぐに奪いにいけない。その距離感をよくするためには周りの選手の動きを見ることが必要。

(佐藤亮太)

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