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試合レポート|2018プレナスなでしこリーグカップ1部Aグループ第6節 アルビレックス新潟レディース戦=試合展開、コメント|レッズプレス!!

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2018プレナスなでしこリーグカップ1部Aグループ第6節 アルビレックス新潟レディース戦=試合展開、コメント

もったいない引き分け。浦和、新潟と3−3でのドロー決着

2018プレナスなでしこカップ1部Aグループ第6節。グループ2位の浦和レッズレディースは浦和駒場スタジアムで3位のアルビレックス新潟レディースと対戦。

7分、浦和はFW安藤梢のスルーパスを受けたFW菅澤優衣香が受けると、GKの頭を越える浮き球がネットを揺らし、先制を果たす。しかし、4分後の11分。浦和右サイドを破られ、クロスを上げられると、ファーの位置にいた新潟のFW園田に決められ、同点に追いつかれた。

13分、浦和。コーナーキックからFW菅澤がヘディングで狙う。さらに24分、右サイドからのFW菅澤のクロスをゴール前MFMF加藤千佳がジャンピングボレーも枠外にそれた。

カウンター狙いの新潟に対して、浦和が押し気味試合を進めていく展開。前半終了間際、MF加藤から代わったMF吉良が決定機を作るも決められず、前半を1−1で折り返した。

浦和は追加点が欲しい。後半の序盤、ボールを保持しながら新潟陣内深く攻めるなど前のめりに。ただ、これがスキを生んだ。

51分、スカスカの中盤を新潟MF小原に突かれてドリブルを許す。最後はFW佐伯に決められ、逆転を許した。追いかける浦和はさらに前のめりになる。

これをあざ笑うかのように58分、FW園田に決められ、浦和が3失点目を喫す。万事休すと思われた61分。MF吉良の浮き球のパスが相手のオウンゴールを誘い、1点差。これが浦和の反撃ののろしとなった。

73分、コーナーキックの場面からMF吉良が押し込んで、浦和が追いつく。終了間際の89分、右サイドDF栗島のクロスからゴール中央MF吉良がフリーで打つも、GKにはじかれ試合終了。結果は3−3の引き分け。浦和は勝ち点を「8」とした。

後半、1−3から同点に追いつけたことは高く評価できる。なんといっても61分のオウンゴールがチームを蘇生させた。また72分のFW高橋はなの投入も効果的で、同点劇の立役者の一人となった。

ただ、課題は決定力の低さ。15本のシュートを放ち、チャンスも多かったが勝利をエられなかった。相手GKのファインセーブもあったとはいえ、チャンスは作れるものの決めきれない場面が多かったのは、なんとももったいなかった。

(先発メンバー)
GK池田咲紀子
DF栗島朱里・長船加奈・南萌華・木崎あおい
MF柴田華絵・猶本光・佐々木繭・加藤千佳
FW菅澤優衣香・安藤梢

40分 MF加藤→MF吉良知夏
71分 FW安藤→FW高橋はな

(得点)
7分 菅澤優衣香(浦和)
11分 園田瑞貴(新潟)
51分 佐伯彩(新潟)
58分 園田瑞貴(新潟)
61分 オウンゴール(浦和)
74分 吉良知夏(浦和)

≪石原孝尚監督≫
新潟はきっちりやってきたというか、決められてはいけない失点だった。前節、ベレーザに負けて、「もう一度、守備を」というところで、前回、新潟と対戦して、中盤のスペースを消しながら、粘り強くいった。それらを踏まえたところで、自分たちでしっかりボールを奪いに行くというメッセージを伝えた。多少、スペースが空くなか、新潟にやられてしまった。

(前半、加藤選手が交代しましたが)少しケガを持っていたので早めに交代させた。ただ、交代するまでは良いプレーを見せ、チャンスを作っていた。

(後半の立て続けての2失点がもったいないかったですね)気を付けてはいたが……あの形で新潟にやられていた。そこを粘れるようにしないといけない。しっかり帰陣したなかでの失点だったので、守備の対応をしっかりしないと再び、やられてしまう。

(猶本選手の移籍が決まりましたが)きのう、きょうで決まったわけではない。彼女がずっと考えてきたこと。タイミングということで良い形で送り出した。チームとしては良い選手と一緒にプレーできないことは痛手だが、逆に違う形で成長するチャンスに変えたい。

≪柴田華絵≫
新潟のカウンターを注意したはずが、やられてしまった。(後半の立て続けの失点は前のめりになった分、スペースができたように見えたが)そこからうまくサイドを使われて、中途半端だった。

(きょうは浦和が右サイドから新潟は左サイドと同じサイド同士で崩しあっていたように見えましたが)いつもはサイドチェンジをするが、行けちゃっていた。変えようとしなくても行けたので、そのまま縦に行ってしまった。ただ、チームとして、相手の左サイドから攻めようというわけではなかった。

≪菅澤優衣香≫
もったいない試合だった。何回かあったチャンスのなか、決めきれなかった。決めきれていたら、もっと楽な試合になった。
(1点目は見事でしたが)……あれは決めて当然。違うところで決めていれば、良かった。チームが苦しい展開になってしまった。その点が自分のいま修正したいところ。

≪吉良知夏≫
スペースを与えてしまうとワンタッチプレーのうまい新潟にやられてしまう。1点目もそうだが、新潟の連係にやられてしまった。

ただ、その後、前がかりになっていた分、前でボールを触る回数が増えて、クロスからの攻撃やロングシュートを打つ場面が増えてきた。最初からできればよかったが、新潟が選手を代えるなか、相手のバランスが少し崩れてきた。

(オウンゴールとなりましたが、吉良選手のあのシュートでチームに攻撃のスイッチが入ったと思います。その証拠に残り20分は浦和ペースでした)(菅澤)優衣香が中にいたのが見えた。自分は目の前にいる選手と1対1の状況。(木崎)あおいがうまく回ってくれたので、速いボールを入れれば、何かが起きると思った。(菅澤)優衣香にはあわなかったが、相手選手が触ってくれて……アクシデントだったが、もう1点いける。追いつけるスイッチが入った。

≪猶本光≫
もったいない試合だった。防げる失点だった。3失点目は特に自分がついていかなければならない場面だった。

(初めてオファーが来たときは)正直、うれしかったとともにどうしようかなと悩んだ。(届いたのは)約1カ月前。(ドイツでのプレー経験のある安藤選手に相談などは?)何か印象に残る言葉というか……すべてが成長の糧になっている。ドイツから半年ごとに帰ってきたときは一緒にトレーニングして、半年に1回のチャンスをつかみにいくっという感じで。その後、安藤選手がレッズに復帰したときは毎日、そばで見ることができるなか、12歳年上の先輩と一緒にプレーできることは自分のサッカー人生にとってチャンス。いましかないと感じた。マンツ―マンで行かせてもらいました(笑)

≪佐々木繭≫
(後半の失点について)失点が相手の形だった。中盤で崩され、相手のやりたい形でやられてしまった。3失点、あっさりしてしまったのでもったいなかった。

基本的に前からボールを取りに行くので、そこを剥がされたときの対応が今度の課題。

≪南萌華≫
前半はじめに点を取れたことはよかったが、直後の失点はいらなかった。後半、立ち上がり、もう1点取りに行こうと気持ちを引き締めたが、そのときに連係ミスから失点した。3得点できたが、失点はいらなかった。相手のカウンターに対する戻りが遅かった。取ったあともボールをつなげられなかった。その分、守備の時間が増えた。簡単なミスが多かった。

≪高橋はな≫
(流れを変えた感じがありますが)まだまだです。結果として引き分け。追いつけたことはプラスかもしれないが、ゴール近くまで近づけたが、得点できなかった。流れを変えられたら良かったが、変えるだけでなく、勝利に導かなければならないと感じている。(監督からの指示は)前から守備をして、ボランチを助けながら守備をしてほしい。あとは自分らしさを出して、思い切り、プレーして欲しいと言われた。

(菅澤との連携について)(菅澤)優衣香さんは技術が高く、ボールが収まるので、ボールが入ったとき、競り合ったあとのこぼれ球を拾わなければと考えていた。距離は遠すぎず、近くで連携ができればと思い、プレーした。

(佐藤亮太)

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