back

試合レポート|2018プレナスなでしこリーグ第9節・セレッソ大阪堺レディース戦=試合展開、コメント|レッズプレス!!

top
2018プレナスなでしこリーグ第9節・セレッソ大阪堺レディース戦=試合展開、コメント

自分たちが決める!DF長船加奈が完封&決勝弾

2018プレナスなでしこリーグ1部は第9節を迎えた。日テレ・ベレーザ、INAC神戸レオネッサに連敗した以降の公式戦は、いずれも浦和レッズレディースが完封勝利。きょう6月3日(日)対戦したセレッソ大阪堺レディースは今季1部昇格を果たした若手中心のチーム。公式記録26本のシュートの数に表れるように、終始、浦和が試合の主導権を握ったが、0−0のまま、動かない。

石原孝尚監督が「監督人生の中で、あんなに(シュートがバーに)当たるのは初めてかもしれない」と嘆いたのだが、決定機の多くがバー直撃など不運に見舞われ、苦しい展開となった。相手GKも集中力高く、試合終盤にかけてシュートストップが冴えはじめ、スコアレスドローが見えてきた。

88分、ようやく試合が動いた。右CK(キッカー:右サイドバック栗島朱里)から菅澤優衣香、そのこぼれ球にセンターバックの長船加奈が胸トラップから思いきりよくシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。

浦和は1−0で完封勝利とし、4位キープ。他会場の日テレとINACの上位直接対決は日テレが1−0で制し、勝ち点20へ。浦和との勝ち点差は2。ここから、なでしこリーグはカップ戦に戻る。Aグループ第5節はリーグ戦で0−2の完封負けを喫した日テレとの対戦。リーグ後半戦に弾みをつけるためにも、また昨季、決勝まで進んで手に届かなかった優勝を目指していきたい。


(スタメン)

GK池田咲紀子
DF栗島朱里・長船加奈・南萌華・木崎あおい
MF塩越柚歩(交代※46分/→佐々木繭)・柴田華絵 安藤梢(交代81分/→高橋はな)・加藤千佳
FW菅澤優衣香・吉良知夏(交代67分/→清家貴子)

≪交代≫
46分 MF塩越柚歩→MF佐々木繭
67分 FW吉良知夏→FW清家貴子
81分 MF安藤梢→MF高橋はな


《石原孝尚監督》
守備のところでコントロールしながら試合を進められたが、こう劇ではチャンスはあった中で決めきれず、苦しいゲームになった。ただ、選手の想いが最後に形になり、勝ちきれたのは良かった。焦ることなく、戦ってくれた。長船がしっかりと押し込んでくれて良かった。

ベレーザ戦、INAC戦の反省を生かしながら、3試合無失点はカップ戦を通じても続けていきたい。今年はベレーザ、INACをしっかりと倒していくことが目標だが、(対戦としては負けたものの)良い位置につけて折り返せたのかなと思う。またこの夏、成長して、後半戦に向かいたい。代表選手がいない中だが、こういう時に出てくるチャンスで他の選手が活躍してくれると思うので、僕も楽しみだ。

《塩越柚歩》
スタメンが本当に久しぶりで不安だった部分はあったが、守備から入って試合を思いきり楽しもうという気持ちで入ったのが(プレーに)出せたのではないか、と思う。(柴田とは)華さんは気がきく選手なので「好きにやって良い」と言われたが、華さんのカバーやいないところなど、そこはお互いに気を使いながら、バランスを見ながら出来た。FWにボールが入った時に追い越してフリーになれるシーンを多く作ることができた。もっとボランチが前に関わっていけるシーンが増えたら良かったが、何シーンから作れたことは良かった。

《長船加奈》
チャンスが何本もあった中でなかなか決めきれず、本当に最後まで難しい試合になってしまったが、優勝争いに食らいつくという意味で、勝てたことに意味がある。次につながる試合だった。

(後ろから見ていて)何というか、なかなか決めきれない部分が多かったので、もどかしいというか、そういう気持ちだった。なかなか決めきれない部分が多かったが、その中でコーナーキックを取れていたので、(センターバックで組んだ)南萌華選手とは自分たちが決めようという話はしていた。

(その言葉通りに)何が何でもねじこんでいこうという話をしていたことが形になった。うまくファーにこぼれてきたので、あとは本当に振るだけだと思ったので、思いきり足を振った。

きょうも結構なピンチはあったが、さっこ(GK池田咲紀子)が止めてくれた。チーム全体で守れているというのがあるので、自分だけというよりはチーム全体で無失点を継続できているという実感がある。リーグ戦は上位に勝てていないのが課題。他のチームに対しては失点少なくできているが、上位に点を取られているので、そこを修正できれば優勝はできる。リーグ戦で負けているので、リベンジとしてカップ戦では勝ちたい。

今年は負けるような試合で引き分けに持っていけていたり、そういう部分が強みだと思う。最後まで集中できているからこそだと思うし、気持ちの部分で勝つことが出来ていたのかなと思う。

《木崎あおい》
前半は左サイドにボールが来なかったこともあるが、個人としてもサイドからの攻撃が少なかったので、後半はそこを修正しながら、中央にも行けるようなポジションを取ることを意識した。

ただ、攻撃だけではなく、一瞬パッと気を抜いた時に失点してしまうことが多いので、そこはセンターバックと声をかけながら、自分が行くところ、行かないところをはっきりして戦えたのは良かった。

(26本のシュートを放って、なかなか入らないような試合は)あまり多くはないが、その中で守備もだが、攻撃もいかに我慢をして集中を切らさずに試合を進められるかが大事で、それが出来たのが勝ち点3につながったのかなと思う。久しぶりの90分、結構、疲れた。最後にしっかりと決めきれたことが大きな1歩だった。

4位につけているので、優勝を狙える位置にいる。カップ戦、リーグの後半戦にむけてチームとして頑張っていきたい。(日テレ)前回の試合で敗戦しているので、その反省を生かしながらいきたい。

《栗島朱里》
26本のシュートを打っていて、驚いた。焦っちゃダメだと思いながら、打ち続けようと声をかけていたが、全然入らず……。でも、コーナーキックのチャンスもあったので、右は自分が蹴ろうとキッカーを務めた。競れる選手はたくさんいるので、速いボールを蹴ろうと意識した。最後まで集中力を切らさずに攻撃することが出来て良かった。始まる前から気持ちのところは大事にしようと話していたので、最後にその気持ちの部分で実って良かった。

(有賀久子)

 ・・・・・・

ログイン・会員登録はコチラから
すべての記事をご覧いただくには、会員登録が必要です。
※既に会員登録済みの場合、ログインを行うことで閲覧可能となります。



レッズレディースTOPへ


(c)REDS PRESS