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試合レポート｜2018プレナスなでしこリーグ第7節・AC長野パルセイロ・レディース戦=試合展開、ポイント｜レッズプレス!!
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2018プレナスなでしこリーグ第7節・AC長野パルセイロ・レディース戦=試合展開、ポイント
加藤千佳、意地の一撃 2位・長野に1−0の勝利。
意地の一発が勝利を呼んだ。
なでしこリーグ第7節、5位・浦和レッズレディースはホームで2位・AC長野パルセイロ・レディースと対戦した。
［4−4−2］の浦和。“不動のボランチ”佐々木繭は初のベンチ外。代わりに柴田華絵が入って、猶本光とのダブルボランチ。右MFに安藤梢。左MFには加藤千佳とやや変則的な起用となった。
リーグ3連敗を避けたい浦和。0−0で迎えた74分、混戦から最後はMF加藤が冷静に押し込み先制。その後も攻撃の手を緩めなかったが、追加点はならず。試合は1−0で浦和が勝利。勝ち点を「12」に伸ばし、連敗を2で止めた。
（スタメン）
GK池田咲紀子
DF栗島朱里・長船加奈・南萌華・北川ひかる
MF安藤梢・柴田華絵・猶本光・加藤千佳
FW吉良知夏・菅澤優衣香
≪交代≫
79分 MF安藤梢→FW清家貴子
85分 FW吉良知夏→FW白木星
原点回帰。連敗でもブレなかった石原監督
攻めているのか。攻めさせられているのか。前半、浦和は圧倒的に試合を進めたが、長野の固い守備に阻まれるばかり。迫れども入らずの繰り返し。長野同様、浦和も決定的なシーンはほぼなかった。
そして後半。長野が前に出るようになった。いわば、攻める浦和に“お付き合い”したあたりから試合の流れが変わってきた。すると、時間の経過とともに浦和に得点のニオイがプンプンし始めた。
57分、ゴール前を右から吉良、加藤と横断し、最後は左サイドから北川がGK強襲のシュート。
62分には右サイドの安藤から吉良。66分には右サイドの安藤から今度は菅澤がシュートと、場内を沸かせる決定的な場面が見られるようになる。
そして74分。ペナルティエリアの際を横断するように猶本→菅澤とつなぎ、吉良がエリア内に。混戦からこぼれたボールを抜け出した加藤がボールをふわりと浮かせ、冷静に決めた。
値千金のゴールを加藤は「ごっつぁんゴール」と語ったが、日テレ、INAC戦での敗戦の悔しさと、勝ちたい気持ちが凝縮された、チーム全体の意地の得点だった。
前後半ともに浦和ペース。その証拠にシュート数は浦和の10本に対して長野は1本と一目瞭然。積極的守備がうまくいき、特に加藤、北川の左サイドからの攻撃が良かった。殊勲の加藤も「前半から左から崩せる」そう確信していたそうだ。
1−0の辛勝だったが、勝ったことと同じくらい大きかったのは、石原監督がいままで通りのサッカーをし続けたこと。連敗となれば、いじりたくなるのが監督の性（さが）。そこを初志貫徹に行ったことがプラスに作用した。欲を言えば、2点、3点と欲しかったが、今日の1点は自信回復となる1点となったはず。
「こんな試合をしたかったんだ」
チームにとって、原点回帰になったゲーム。さぁ、反転攻勢の始まりだ。
（佐藤亮太）
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