失点後、その攻撃性が裏目に
打倒・日テレを掲げ、「今年こそは」という期待はもろくも崩れてしまった。ボールに意思と意図と思いが込めた日テレ・ベレーザのパスサッカーにまたしても屈してしまった。
試合全体を見れば、シュート数は浦和9本に対して、日テレは5本と浦和ペース。
しかし、日テレ、前半の1本のシュートが先制点となる効率の良さ。この予期せぬ失点にチームが多少、混乱していたようだ。早く同点に追いつける。また追いつける攻撃力もある。その通りの展開をある程度、できた。
ただ、この気概をうまく日テレに使われてしまった。「相手にボールを持たされているような感覚」とMF柴田。こちらがシャカリキになるほど相手の思うつぼ。2失点目はまさにDF北川ひかるの攻撃性が裏目に出たミス。その心理をうまく日テレに突かれてしまった。
それだけ日テレは良い意味で老獪なチームであることを改めて思い知らされた。浦和としては完全に押されての敗戦ならまだしも、後半終盤まで浦和が試合を支配しての敗戦はショックの度合いも大きい。きょうの敗戦で浦和は2位から4位に転落したが、試合は待ってはくれない。次節は12日(土)浦和駒場で首位のINAC神戸との対戦。この敗戦から何を糧とするか。石原監督の手腕が問われる。
(佐藤亮太)
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