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試合レポート|2017プレナスなでしこリーグ第17節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦=ダイジェスト&コメント|レッズプレス!!

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2017プレナスなでしこリーグ第17節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦=ダイジェスト&コメント

リーグカップ決勝で敗れた相手に勝利。3位が確定

2017プレナスなでしこリーグ1部は残すところ、あと2試合。第17節はジェフユナイテッド市原・千葉レディースとの対戦で、アウェイのフクダ電子アリーナ・13時キックオフの試合(1730人)に臨んだ。

6月17日(土)のリーグカップ以来の先発出場はMF加藤千佳。積極的にボールに絡み、77分にようやく決まったFW安藤梢の得点場面では左から良いクロスボールを上げた。

序盤から古巣相手の対戦となるFW菅澤優衣香が千葉ゴールを襲う。MF筏井りさも得意の足を見せる。浦和が優勢に試合を進める。課題を挙げるとするならば、少々単調か。44分、左サイドバックで先発のDF北川ひかるによるクロスボールに遠いサイドでFW菅澤が頭で合わせたが、GK正面。

終始、浦和がボールを保持し、千葉がカウンターから攻撃を組み立てるという千葉戦らしい試合展開が続いた。それでも前半の浦和はボールを失ってからの守備に集中し、失点ゼロで折り返した。

53分、FW菅澤が裏に抜けるもオフサイド判定。56分には、ペナルティエリアに迫る中でMF加藤が枠内シュート。GKがはじくもゴールマウスをたたき、64分にはFW菅澤のヘディングシュートがまたもバーをたたき、こぼれ球にMF加藤が反応するも枠を捉えることができなかった。

1730人がつめかけた千葉にとって、ホーム最終戦。千葉とは7月、リーグカップ決勝で対戦し、0−1で敗戦。準優勝で涙を流した。選手らは、あの日と同じように主導権を握りながらも焦れる展開にも冷静に戦った。後半は特に前半の攻撃の組み立て方からボールを動かして組み立てる意識を増やした。

時間は77分と終盤に差し掛かった。宮城・仙台から浦和レッズのトップチームが先制点を奪った一報が届いた後、フクアリも動いた。クロスボールからペナルティエリア内でボールを受けたFW安藤梢がヘディングシュート。トップチーム、レディースチームともに先制点をモノにしたきょうの一戦となった。

試合が動き、千葉が動く。79分に1人と88分に2人同時交代で、疲れが見える中盤のテコ入れを図った。浦和は終盤、FW吉良知夏を投入。アディショナルタイムに入ってからは得点者のFW安藤を下げ、FW白木星を投入。2人はほぼプレーできなかったが、しっかりと全員で試合を締めて勝ち点3を手にした。今節、2位のINAC神戸レオネッサが勝利したことで、浦和の3位が確定。いよいよ、次週はホーム浦和駒場スタジアムでリーグ最終戦を迎える。
(有賀久子)

2017プレナスなでしこリーグ1部 第17節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦
日時/10月1日(日) 13:00キックオフ
会場/フクダ電子アリーナ(千葉県)
試合終了/1対0 (前半0対0)初入り
観客数/1,730人
主審/坊薗真琴
副審/千葉恵美、上田千尋
第4の審判員/遠藤かおり

浦和レッズ
監督/石原孝尚

≪先発メンバー≫
GK:池田咲紀子
DF:栗島朱里・長船加奈・高畑志帆・北川ひかる
MF:柴田華絵・筏井りさ・猶本光・加藤千佳
FW:菅澤優衣香(90分→吉良知夏)・安藤梢

《SUB》
GK:伊能真弥
DF:南萌華・木崎あおい
MF:長野風花・塩越柚歩

□得点□
77分 安藤梢

《石原孝尚監督》
立ち上がりからゲームをしっかりとコントロールをしていたが、なかなか決め切れない中で、(粘り強く決めて勝ち切れたことは良かった。(リーグカップ決勝以来の千葉戦だが)僕がというよりも、選手たちが悔しさを持って、しっかりと「借りを返そう」という気持ちがあったと思う。(フクアリの)ピッチの芝は長めで、ボールもなかなかスピードが出なかったが、その中でもしっかりとバランスを取りながらゴールに迫っていたので、次のゲームに向けても続けていきたい。北川や栗島の攻撃参加の回数は多く、ひさびさの先発出場の加藤千佳も関わりながらやれていた。前半にしっかりとボールを動かすことができていた。それに対して、千葉はハードワークをしていたので(後半に)落ちてくるかなと思ったが、代わった選手たちもいて、2点目、3点目が取れれば良かったと思うが。苦しいゲームを勝ち切れたことは選手たちの成長だと思う。今節でINACが勝ったことで順位は変わらないが、今年1年間応援して下さったサポーターの前で良いゲームができるように、最終戦が一番良いゲームになるように準備して臨みたい。

《キャプテン柴田華絵》
(相手は)粘り強く守ることを得意とするチームなので、こういう試合になるのは分かっていたが、こちらも粘り強く戦うことができて良かった。前半は(ボールを持ったときに)結構速くて、裏を狙うことが多かったが、「ボールを動かそう」という方法を外からもピッチの中でも言っていたので、後半はそれができて、高い位置で自分たちがボールを持てる時間が多かったので、押し込めていた。あとはセカンドボールを拾うことができていたのが良かった。ホーム最終戦なので、絶対に勝ちたいし、サポーターはそれを期待しているので、長野にはリーグの初戦で負けているのでしっかりと勝ちたい。

《池田咲紀子》
難しい展開だったが、勝てて良かった。どの試合でも勝ち切ることを考えて臨んでいる。我慢するところは声をかけ続けて、我慢する。それができた。(安藤梢の得点は)大事なところでいつも決めて下さる。

《加藤千佳》
練習であまり合っていなかったので、正直なところは不安だった。ボランチでプレーすることがあった中で、金曜日にフルコートで行ったゲーム練習で左を任された。最近、得意とすることなのに、流れの中で点を取れていなかった。それが今回は流れの中から取れたので、とてもうれしい。(勝因は)ここで決め切るか、決め切ることができないかの差だと思っていた。後半になっていくと、ジェフのカウンターが強いが、今回はいつもよりもパスを回すことができ、相手にそこまで怖さはなかった。ホーム最終戦なので、勝ち切りたい。順位は関係なく、ホームで勝つのは大事なこと。白星を目指す。

《筏井りさ》
フクアリの芝は長めだから、浦和のサッカーではやりにくい部分が多いが、相手もそこまでフクアリの芝に慣れているわけではない。きょうは粘り強く戦い、勝てた。前半は速い攻撃を組み立てたが、そこは千葉も読んでいるなという感じがあった。後半はボールの動かしを入れる中で戦った。ただ、千葉はそんなときでも耐えられればワンチャンスでモノにできるという自信はある。今は回させているんだと割り切れる。自分たちは、その時でも「自分たちでボールを回している」と自信を持って慌てずに攻められたことが良かった。

《安藤梢》
内容は点がなかなか入らずに厳しかったが、みんなで勝ち点3を取ることができたので、次につなげたい。試合の中で立ち上がりに前へ前へ行っていたが、相手も警戒していたので、後半は自分も少し下がった位置で受けてみたりなど工夫しながらプレーした。前半はボールが入ってきてもジェフに読まれている中でボールが入ってくる時間が多かったので、少し後半動き方を変えてみた。出し手と自分の受けるタイミングも合ってきた。チームとしても逆に振りながら、(加藤)千佳から良いボールが入ってきた。(菅澤)優衣香も前でつぶれてくれて、ゴールになって良かった。なかなかシュートに行けなかったので、後半は打ちにいこうと狙っていた。

(通算100ゴールだが)ドイツ移籍で間が空いているので、そこまでの実感はないが、みんなに支えられてゴールできている。もっと点数を増やしていけるように頑張りたい。今シーズン最後のホームゲームだし、自分たちらしいサッカーができるように準備したい。

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