リーグホーム開幕戦で3−2の勝利。FW菅澤、名刺代わりの2得点
2017プレナスなでしこリーグ第2節 ホーム開幕戦を迎えた浦和レッズレディースは、午後2時から浦和駒場スタジアムでジェフユナイテッド市原・千葉レディーズと対戦した。
試合は16分、フリーキックのチャンスでMF筏井りさがゴール左上隅に直接、決めて先制。41分にはDF長船加奈のロングフィードをFW菅澤優衣香がトラップした右足で、ねじ込み追加点。2−0で前半を折り返した。追い付かれていた後半になり、48分にMF小林菜々子、53分にMF深澤理沙に決められ、2−2に追いつかれる。しかし、72分。GKへの不用意なバックパスをさらったFW菅澤が流し込み、3点目。試合は3−2で浦和が勝利。今季初勝利を挙げた。
名詞代わりの2得点を挙げた菅澤は「FWとして点が取れて、そして何より勝点3取れたのはうれしい。勝てたことは今後の自信になる」と勝利を喜んだ。
2017プレナスなでしこリーグ1部第2節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦
日時/4月2日(日) 14:00キックオフ
会場/浦和駒場スタジアム(埼玉県)
試合終了/3対2 (前半2対0) 勝利
観客数/2064人
主審/千葉恵美
副審/佐藤ゆみ・狩野好子
第4の審判員/田井楓
浦和レッズ
監督/石原孝尚
≪先発メンバー≫
GK:池田咲紀子
DF:三谷沙也加・長船加奈・高畑志帆・木崎あおい
MF:柴田華絵・筏井りさ(63分→水谷有希)・猶本光・加藤千佳(73分→白木星)
FW:塩越柚歩・菅澤優衣香(90+2分→吉良知夏)
《SUB》
GK:平尾知佳
DF:南萌華、遠藤優
MF:長野風花、水谷有希
FW:吉良知夏、白木星
□得点□
16分/筏井りさ(浦和)
41分/菅澤優衣香(浦和)
48分/小林菜々子(ジェフL)
53分/深澤里沙(ジェフL)
72分/菅澤優衣香(浦和)
≪石原孝尚監督≫
まずは1点入ってほしかった。前節はチャンスを作りながら、決めきれなかった。ただ、1点入れば、試合は動くと思った。
後半、追いつかれたのは修正点。追いつかれても追加点が取れたことは良かった。
練習試合ではいい形で勝てていた。前節は良い試合をしながら、最後に失点してしまった。ひとつ勝てれば、自分たちのこれまでの取り組み、向かう方向が間違っていないことを示すことができる。よりトレーニングに集中して自信をもってできる。
このあとINAC、ベレーザと続くが、チャレンジだと思っている。
≪塩越柚歩≫
1.5列目はやりたかったポジション。点を取らなきゃというプレッシャーはあった。前節は緊張して自分らしさを出せなかったが、きょうはチームメイトから「思い切ってプレーをして」と励まされ、監督からは「自由にやっていい」と言われ、送り出された。きょうは多少、自分らしさというか、チームのために走るプレーができた。
≪長船加奈≫
流れが良くないなか、シンプルなプレーを心がけた。相手が(プレッシャーに)来ない時間帯でつないで、自分たちのテンポで試合を進められた。2得点できたことは、気持ち的に大きい。
ただ2−0でリードするなか、相手が前がかりに来ることは分かっていたのに、ボールをつないでしまい、自分たちで崩れてしまい、失点。キックオフのようにシンプルにプレーできれば、違う展開になった。
(菅澤選手の1点目について)見えていた。タイミングよく出てくれたし、出しても収めてくれる。前線で時間を作ることで、周りが動け、全体にスイッチが入る。しんどい時に起点になってくれる。
≪三谷沙也加≫
きょうできたこと、できなかったことを整理しながら、プレーした。サイドでプレーしていたのでスタンドからも声援が聞こえた。サブの選手からも声が聞こえたので、自分も頑張らなきゃと思った。チームの雰囲気が良い。失点しても気持ちを切り替えてできた。ベンチとピッチの一体感があったので勝てると思った。これから全勝する勢いでいきたい。
≪筏井りさ≫
(チーム1点目の直接フリーキックについて)良い時間帯だった。菅澤選手が良い位置でファールしてくれた。リラックスして打って入ればいいかなと思っていた。相手GKが立っていた位置がファーだったので、ニアを蹴った。
古巣の千葉との対戦は力が入る。大好きなチームなので、自分の成長した姿を見せたかった。試合に関してはまだまだ課題はあった。
≪菅澤優衣香≫
(自身1点目について)練習からやっていた。つま先で当てるイメージ。それが咄嗟に出た。良いトラップだった。日ごろの練習のおかげ。(長船選手からのフィードでしたが)フィードがうまい選手なことは知っていたので、生かせると思った。長船選手も見てくれるので、ゴールは練習のままでした。
(自身2点目について)2−2となったが、負ける気はしなかった。すぐに取り返せると感じていた。あのバックパスは狙っていた。前半に比べ、ピッチが乾いていたので狙っていた。相手GKが前に出てきたので、冷静にしっかり見ながら、かわして決めることができた。
(佐藤亮太)
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